パソコン三昧 やさしい講座 〜第110回 USBメモリで、データの同期&バックアップを行う〜

USBメモリで、データの同期&バックアップを行う

USBメモリに自動バックアップする

 大容量USBメモリを重要なデータのバックアップに使う。バックアップは重要だとわかっていても、ついつい作業を怠りがち。いざというときに、自動でバックアップできるようする。具体的にはUSBメモリを挿入するだけでバックアップを実行させる。これを実現できるのが「BunBackup」です。

前準備

 操作を分かりやすくするために、前以って次の準備を行う。
  1. バックアップ元のフォルダ名を「仕事フォルダ(パソコン)」として、D:ドライブの「ドキュメント」に作る。
  2. 「設定ファイル」を保存するフォルダ名を「BunBackup用Name」として、D:ドライブの「ドキュメント」に作る。
  3. バックアップ先のUSBメモリの「ドライブ文字」を「T」にする。
  4. バックアップ先のUSBメモリの「ドライブ名(ボリュムラベル)」を「USBメモリ」とする。
  5. バックアップ先のフォルダ名を「仕事フォルダ(USBメモリ)」として、T:ドライブの「USBメモリ」に作る。
 3項は、こちらを参照してください。  
 4項は、こちらを参照してください。

BunBackupのインストール

 ウェブサイトからZIP形式ファイルを入手し、解凍してできたフォルダーをUSBメモリーにコピーする。

●ブンバックアップの配布先

ソフト名 BunBackup 
配布先 http://www.vector.co.jp/soft/dl/
winnt/util/se288018.html
提供 Nagatsuka氏  OS  10/8.1/7

●ダウンロード&解凍してUSBメモリーにコピーする

図1.上記の配布先のURLをクリックすると、下記ページが開くので、「ダウンロードへ」をクリックする(@)。次の画面で「今すぐダウンロード」をクリックする(A)。
図2.ダウンロードしたファイルを解凍する(B)。解凍してできたフォルダーをUSBメモリー内のフォルダーにコピーする(CD)。コピーしたフォルダー内には、4つのファイルが生成されている(EF)。これでインストールは終わりです。
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ソフトを起動して、利用する機能を選択する

 USBメモリの接続を監視できるように設定する。
図3.インストールしたUSBメモリー内のフォルダーの中に実行形式ファイルをダブルクリックして「BunBackup」を起動する(@)。「BunBackup」画面の「設定」メニューを選択して「機能表示設定」をクリックする(AB)。「機能表示設定」画面で、「ドライブ接続監視バックアップ」にチェックを入れて(C)、「OK」をクリックする(D)。「機能表示設定の注意事項」画面が開くので、「OK」をクリックする(E)。
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バックアップするフォルダを設定する

 パソコン側のフォルダとUSBメモリ側のフォルダを設定する。「前準備」で、Dドライブには、"D:\users\Owner\Documents\仕事フォルダ(パソコン)" を作っている。USBメモリには、
"T:\仕事フォルダ(USBメモリ)"を作っているので、これらのフォルダを使用する。
図4.「BunBackup」画面で、ツールバーの「追加」ボタンをクリックすと(@)、「バックアップ設定」画面が開くので、「タイトル」欄に、「タイトル名」を入力する(A)。「バックアップ元」欄に、「パソコン側のフォルダ」を選択する(B)。「バックアップフォルダ先」欄に、「USBメモリ側のフォルダ」を選択して(C)、「OK」をクリックする(D)。「バックアップ設定」データが表示される(E)。
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バックアップ設定に名前をつけて保存する

 バックアップするフォルダを設定したが、これらのバックアップ設定データに名前を付けて保存すると、次からは、保存した設定ファイルを読み出すだけで、バックアップのフォルダを設定できる。バックアップするフォルダが数個あれば、卒度、バックアップフォルダを切り替えることができる。
 設定データの保存先は、「前準備」で、Dドライブに、「D:\users\Owner\Documents\BunBackup用Name」を作っている。
図5.「バックアップ設定」データを選択して(@)、「ファイル」メニューの「名前を付けて保存」をクリックすると(AB)、「名前を付けて保存」画面が開くので(C)、ファイル名(ここでは、「仕事フォルダーバックアップ(D to T)」とした。)を入力して(C)、保存先を「BunBackup用Name」フォルダを指定して(D)、「保存」をクリックする(E)。
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USBメモリを確認できるように設定にする

 USBメモリが確認できるように環境設定を整える。この設定が終われば、USBメモリを挿入するだけで、バックアップ自動実行する。
図6.バックアップ設定データを選択して(@)、「設定」メニューのを選択して「環境設定」をクリックする(AB)。「設定」画面が開くので「監視」タブをクリックして(C)、「ドライブを監視し接続されるとバックアップを開始する」にチェックを入れる(D)。「ボリュームラベルによって設定ファイルを切り替える」にチェックを入れる(E)。「ボリュームラベル設定」をクリックする(F)。
図7.「ボリューム設定」画面が開くので、「追加」ボタンをクリックする(@)。「設定ファイル」画面が開くので、「ボリュームラベル」欄の「ボリューム取得」ボタンをクリックする(A)。「ボリューム取得」画面が開くので、「ドライブ」欄の「▼」ボタンで、「USBメモリ」に設定する(B)。「ボリュームラベル」は、自動表示される(C)。「OK」をクリックする(D)。
図8.「設定ファイル」画面の「設定ファイル」欄の「ファイル一覧」ボタンから図7で保存した"BunBackup用Name"フォルダから「仕事フォルダ-バックアップ(D to T)」を選択して「OK」をクリックする(EF)。「ボリューム設定」画面で、「USBメモリ」が表示されている。「OK」をクリックする(GH)。
図9.「環境設定」画面で「OK」をクリックする(I)。「BunBackup」画面で、ツールバーの「上書き保存」をクリックする(J)。
 これで、USBメモリを挿入すると自動的にバックアップが実行される。
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バックアップは、パソコンとUSBメモリは同じにする

 バックアップは、パソコンのバックアップするフォルダの中身はすべて、USBメモリに上書きおよびコピーされる。しかし、パソコンに無いフォルダやファイルがある場合は、そのまま残されている。USBメモリ側からみれば、このフォルダやファイルもバックアップされたデータと思われる。
 これを解消すために、ミラーリングモードがある。これを使用すると、パソコンに無いフォルダやファイルはすべて削除される。
 この場合は、バックアップに使用するUSBメモリは十分気を付ける必要があります。
図10.バックアップ設定データを選択して(@)、「設定」メニューの「機能表示設定」をクリックする(AB)。
図11.「機能表示設定」画面で「ミラーリング」を選択して(C)、「OK」をクリックする(D)。「機能表示設定の注意事項」画面が開くので「OK」をクリックする(E)。
図12.ツールバーの「変更」をクリックする(F)。「バックアップ設定」画面が開くので「詳細」をクリックする(G)。
図13.「バックアップ設定」画面が開くので「ミラーリング」タブを選択して(H)、「ミラーリングする」にチェックを入れて(I)、「OK」をクリックする(J)。「バックアップ設定」画面で、「OK」をクリックする(K)。
図14.下記画面で「上書き保存」をクリックする(L)。これで、D:ドライブのドキュメントにある「仕事フォルダ(パソコン)」のデータがそのまま、USBメモリにある「仕事フォルダ(USBメモリ)」にコピーされることになります。
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USBメモリを挿入して実行させる

 D:ドライブのドキュメントの「仕事フォルダ(パソコン)」フォルダにあるファイルを保存して、USBメモリを挿入すると自動的にバックアップが実行される。
図15.まず、「仕事フォルダ(パソコン)」フォルダにファイルを書き込んだ後(@A)、USBメモリを挿入する(B)。自動的にバックアップが開始され、結果が表示される(C)。「コピー」の枠にUSBメモリの「仕事フォルダ(USBメモリ)」フォルダにコピーされた情報が表示される(D)。「削除」枠には、削除された情報が表示される(E)。「閉じる」をクリックして画面を閉じる(F)。
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 最後に、USBメモリ内にインストールしたフリーソフトの3つを 「データ同期」グループフォルダーにまとめました。

このページは、下記の書庫を参照しました。
 パソコン雑誌「日経PC21」 発行 日経BP社(2012.9 P34-41)

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