パソコン三昧 やさしい講座 〜第115回 Windows7をWindows10で使用するために〜

Windows7をWindows10で使用するために

 Windows10が、2015年7月29日に公開される。この日以降、個人向けのWindows7(サービスパック1以降)1年限定で無償アップグレードが可能になる。
 そこで、Windows7をWindows10で少しでも長く快適に使えるように、本来の速さを取り戻す。
 このページでは、
■視覚効果をオフにする。
■非力なパソコンはエアロをオフにする。
■機能が重複するツールをオフにする。
について記載します。

視覚効果オフにする

 Windows7にはさまざまな便利な機能があるが、なくても困らないものも少なくない。その代表が視覚効果です。 これらをオフにすると、途端にウィンドウズの動作が軽くなる。かといって、オフにしすぎるも良くない。便利な機能を失ってまで動作速度にこだわっても、 かえって不便なだけです。そこで、有用な機能に直結する効果のみを残して、後はオフにする設定がお勧めです。
図1. 「コンピューター」を右クリックして、メニューから「プロパティ」をクリックする(@A)。
図2. 「コントロールパネルホーム」画面が開くので「システムの詳細設定」を選ぶ(B)。次に「システムのプロパティ」画面が開くので、「詳細設定」タブを選択して(C)、「パフォーマンス」欄の「設定」をクリックする(D)。
図3. 「パフォーマンス オプション」画面が開くにで、「視覚効果」タブを選択する(E)。「カスタム」を選択する(F)。初期設定では、ほぼすべての項目のチェックがオンになっているが、次の5箇所のみにチェックを入れる。
■「Aeroプレビューを有効にする。(G)」
■「アイコンの代わりに縮小版を表示する。(H)
■「ウィンドウとボタンに視覚スタイルを使用する。(I)■「スクリーンフォントの縁を滑らかにする。(J)
■「デスクトップコンポジションを有効にする。(K)
あとは、すべての項目は、「オフ」にして、「OK」をクリックする(L)。
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非力なパソコンはエアロをオフにする

 非力なパソコンは、「視覚効果をオフにする」設定だけでは不十分かもしれない。その場合は、まず自分のパソコンの”実力”を調べる。OS標準の性能評価でグラフィックスの数値が3未満ならば、「エアロ」と呼ばれるWindows7独自の視覚効果をすべてオフにするという方法がある。ただし、その場合は windows7見た目は、慣れ親しんだ様子から大きく変わり、かなり殺風景になる。その代わり、非力なパソコンが快適に動くようになる。今は問題なくても、いざというときに、こんな方法もあることを頭にいれておくとよろしいです。
 注意することは、グラフィックスの数値が3以上の場合は、エアロをオフにすると、Windows7の仕組み上、かえって動作が遅くなることがある。これはグラフィックスチップが一定以上の性能の場合、一部の処理をCPUの代わりにグラフィックスチップが実行するような設計になっているため。エアロをオフにすることで、本来なら分担すべき処理がCPUに集中してしまい全体の速度が遅くなる恐れがあるそうです。
 良く、デスクトップの画像を替えるときがあるが、「エアロ」機能には気を付けましょう。
図4. 「グラフィックス」の性能評価を調べるの手順は、「コンピューター」を右クリックして、メニューから「プロパティ」をクリックする(@A)。「コンピューターの基本的な情報の表示」画面が開く。「システム」欄の「評価」の右にある「Windowsエクスぺリエンス インデックス」をクリックする(B)。「お使いのコンピューターのパフォーマンスの評価と改善」画面が開く。「コンポーネント」欄の「グラフィックス」の右にある”数値”で評価します。数値が”3”未満の場合は(C)、非力なパソコンになります。
図5. 「エアロ」機能をオフにするには、「デスクトップ」で、何もないところで右クリックして、メニューから「個人設定」をクリックする(DE)。
図6. 「コンピューターの視覚効果と音を変更します」画面が開くので、「ベーシックテーマとハイコントラストテーマ」欄を選択して、「Windows7ベーシック」もしくは「Windows7クラシック」を選択する(FG)。
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機能が重複するツールをオフにする

 ファイウォールソフトとセキュリティ対策ソフトは、「Windowsファイアウォール」とスパイウェア対策ソフト「Windows Defender」を 標準機能で用意している。市販のファイアウォールソフトやセキュリティ対策ソフト、スパイウェア対策ソフトを導入している場合は、同じ機能が 重複しており二重に起動しているケースがあるので、チェックをして、 Windowsの標準機能を無効にする必要があります。

スパイウェア対策についてチェックする

 まずスパイウェア対策ソフトに何が使われているか、また二重に起動していないかを調べ、ウィンドウズ標準機能をオフにします。
図7. 「コントロールパネル」から「コンピューターの状態」をクリックする(@)。「最近のメッセージを確認し、問題を解決する」画面が開くので、「セキュリティ」欄にある「∨」ボタンをクリックする(A)。
図8. セキュリティ関連の詳細情報が表示されるので、「スパイウェアと不要なソフトウェアの対策」欄にある「インストールされているスパイウェア対策プログラムを表示します」をクリックする(B)。
図9. 「Windows Defender」が「有効」になっており、「Avast! Antivirus」と二重起動となっています(C)。確認が終わると「閉じる」をクリックする(D)。
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Windows Defenderをオフにする

 Windows Defenderを無効にするには、「Windows Defender」を起動する必要があります。 「コントロールパネル」の検索枠に「Defender」と入力して検索し、実行する。
図10. 「コントロールパネル」の検索枠に"Defender"と入力する(@)。「Windows Defender」が検出されるので、ダブルクリックする(A)。
「このプログラムは無効になっています」画面が開いた場合は、すでに無効になっているので、「閉じる」をクリックして(D)、作業は終わりにする。"Windows Defender"が起動した場合は、図11に進む。
図11. 「Windows Defender」が起動した場合は、「ツール」をクリックする(D)。
図12. 「ツールと設定」画面で、「オプション」をクリックする(E)。
図13. 「オプション」画面が開くので、画面左の「管理者」を選択すると(F)、画面右の内容が入れ替わるので「このプログラムを使用する」のチェックを「オフ」にして(G)、「保存」をクリックする(H)。再度「コントロールパネル」から「コンピューターの状態」から確認すると「無効」になっている(I)。
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Windowsファイアウォールを無効にする

 市販のファイアウォール ソフトを使用する場合は、Windowsファイアウォールを無効にします。
図40. 「コントロールパネル」から「システムとセキュリティ」をクリックする(@)。表示されて画面から「ファイアウォールの状態の確認」をクリックする(A)。
図14. 下記の画面で「Windowsのファイアウォールの有効化または無効化」をクリックする(B)。
図15. 「各種類のネットワーク設定のカスタマイズ」画面で、「ホームまたは社内(プライベート)ネットワークの場所の設定」欄で、Windowsファイアウォールを有効から無効に切り替えて(C)、「OK」をクリックする(D)。
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このページは、下記の書庫を参照しました。
 日経PC21 発行 日経BP社(2014.5 P65-67)

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