やさしい講座 〜第12回 Wordではがきの宛名印刷をする〜

Wordではがきの宛名印刷をする

 住所録作成は、Excel 2007で作成し、その住所録を元に、はがきの宛名印刷が、Word2007 でできるならば、住所録専用のソフトをわざわざ買う必要はない。
 住所録は、前以てExcel 2007で作っておき、「ドキュメント」フォルダに保存しておく。そのExcel で作った住所録を使って、Word2007で、宛名印刷を行う。

目 次

   1.はがき宛名印刷を利用する
   2.住所録のファイルを読込む
   3.対応する項目を修正する
   4.印刷しない住所を指定する
   5.レイアウトを調整する
   6.宛名面を印刷する
   7.宛名面を保存する
   8.保存した宛名面を読み込み
   9.差し込み印刷文書を保存する


1.はがき宛名印刷を利用する

 作成した住所録にある住所氏名を、はがきの宛名面に印刷するには、ワードの「はがき宛名印刷ウィザート」を利用する。

1.「ワード」を起動したら「差し込み文書」タブをクリックして、「はがき印刷」をクリックする。
2.「はがき印刷」画面の「宛名面の作成」ボタンをクリックする。
3.「はがき宛名印刷ウィザード」が開始される。「次へ」をクリックする。
4.はがきの種類を選ぶ画面が表示される。作成したいはがきの種類を選択して、「次へ」をクリックする。 5.宛名を「縦書き」にするか「横書き」にするかを選択して、「次へ」をクリックする。
6.「フォント」欄右の「▼」をクリックして、宛名面の印刷に使うフォント(書体)を選択する。宛先や差出人の住所内の数字を漢数字に変換して印刷する場合は、「宛名住所・・・」と「差出人住所・・・」にチェックを入れる。ただし。宛先の住所内の数字は半角文字で入力されている必要がある。 7.差出人となる自分の氏名や住所を入力する画面が表示される。印刷したい項目をすべて入力して、「次へ」をクリックする。
8.読込む住所録の種類を選ぶ画面が表示される。今回は、「ファイルの種類」欄で「Microsoft Excel」を選択し、「次へ」をクリックする。
9.ウィザードの完了画面が表示されるので、「完了」をクリックする。 10.「テーブルの選択」画面が表示されるが、ここでは関係ないので、そのまま「OK」をクリックする。
11.はがきの宛名面がレイアウトされた文書が作成された。ここでは、差出人の情報が表示されているだけで、宛先の住所氏名はまだ入力されていない。
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2.住所録のファイルを読込む

 ウィザードにより、宛名面のレイアウトが完成した。次に、宛名面に読込む住所録ファイルを指定する。

1.「差し込み文書」タブの「宛先の選択」をクリックして、表示されるメニューから「既存のリストを使用」を選択する。
2.「データファイルの選択」画面が表示される。「エクセル」で作成した住所録ファイルを選択して、「開く」をクリックする。 3.「テーブル選択」画面が表示されるので、「エクセル」で住所録を作成したシート名(通常は「Sheet1$」)を選択して、「OK」をクリックする。
4.住所録ファイルが宛名面に読み込まれる。
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3.対応する項目を修正する

 住所録ファイルが読み込まれたら、すべての項目の配置場所が正しいか、必ず確認する。誤った場所に項目が読み込まれている、または項目自体が読み込まれていない場合は、修正を行う。

3.1 「役職」の項目の配置場所に、「部署」の項目が読み込まれてしまった例

1.修正するには、「アドイン」タブの「データ」をクリックして、 「フィルドの一致」を選択する。
2.「フィルドの対応」画面が表示される。左側にある宛名面の項目に対応するように、右側にある住所録ファイルの項目を選択する。「▼」をクリックして、表示されるメニューから選択すればよい。項目自体が読み込まれていない場合は、右側が「(対応なし)」となっているので、項目を選択して対応させる。
3.この場合は、左側の「役職」に対応する右側の「▼」をクリックして、「役職」を選択して、「OK」をクリックする。

3.2 「様などの敬称が表示されている位置に、「役職」の項目が読み込まれてしまうことが良くある例

左側の「敬称」に対して、右側を「対応なし」を選択して、「OK」をクリックする。

3.3 修正を確認するには

修正を確認するには、「アドイン」タブの「レコード」を一度、「次のレコード」に進めて、再度「前のレコード」の戻すと確認ができる。
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4.印刷しない住所を指定する

 住所録のなかに、はがきを送らない宛先がある場合は、以下の手順で印刷対象から外す。空白の宛先も注意をする。

「アドイン」タブの「宛名」をクリックする。「差し込み印刷の宛先」画面が表示されるので、印刷しない宛先の「□」をクリックしてチェックを外し、「OK」をクリックする。
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5.レイアウトを調整する

 それぞれの宛名のレイアウトを確認し、文字がはみ出してるなどの場合は、調整をする。なお、住所録の内容の修正は、「ワード」をいったん終了し、「エクセル」で元の住所録ファイルを開いて 行う。宛名面では、修正できない。

5.1 宛名のレイアウトの確認

「アドイン」タブの「次のレコード」(右向き▲)をクリックすると、次の宛名が表示される。前の宛名を表示させる場合は、「前のレコード」(左向き▲)をクリックする。 それぞれの宛名のレイアウトを確認する。

5.2 文字サイズの変更

1.次の行に氏名がはみ出してしまった例。このような場合は、役職の文字サイズを小さくすることで、はみ出してしまった氏名を 修正する。役職をドラッグ、またはダブルクリックして選択する。役職が青く反転表示されたら、選択状態になってることを示している。
2.「ホーム」タブの「フォントサイズ」欄から、文字のサイズを選択する。文字のサイズを変えた場合は、ほかの宛名の同じ項目も、 同様に変更されるので注意のこと。

5.3 項目の位置の変更

1.例えば、「部署」の位置を変更する場合は、「総務部」をドラッグ、またはダブルクリックして選択する。「総務部」が青く反転表示される。
2.「ホーム」タブの「段落」グループにある「文字列を左に揃える、中央揃え、右に揃える」や「インデントをへらす、増やす」、「スペース」キー、「Delete」キーなどを使って、位置を調整する。
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6.宛名面を印刷する

 宛名面を印刷する手順は、通常の印刷とやや異なる。印字がずれることも多いので、最初は一部だけ印刷するとよい。 印刷した結果、印字にずれがあった場合は、印刷位置の調整を行う。

6.1 宛名面の印刷

1.「アドイン」タブの「印刷」をクリックし、表示されるメニューから「すべて印刷」を選択する。
2.「プリンタ差し込み」画面が表示される。一部だけ印刷するなら「現在のレコード」を、すべて印刷するならば「すべて」を選択する。 「OK」をクリックすると、「印刷」画面が表示される。以降の手順は、通常の印刷と同様です。

6.2 印刷位置の調整

1.「アドイン」タブの「レイオウト」をクリックする。
2.「レイアウト」画面で、「縦位置」欄と「横位置」欄の「▲」または「▼」をクリックして、ずれ具合を画面に再現する。 再現できたら「OK」をクリックすれば、印刷位置が調整される。
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7.宛名面を保存する

 宛名面保存手順は、通常の保存とほとんど同じである。ただし、保存後に、宛名面に読み込まれている住所録ファイルの保存場所を 変更すると、宛名面を正常に開けなくなる。

「名前を付けて保存」画面で保存場所を選択し、ファイル名を入力して「保存」をクリックする。続いて、「文書を新しいファイル形式で保存しようとしています。・・・・・」という画面が表示される場合は、「OK」をクリックすればよい。これで、宛名面のファイルを保存できる。
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8.保存した宛名面を読み込み

1.保存したファイルをダブルクリックする。
2.「この文書を開くと、SQLコマンドが実行されます。」という画面が表示される。「はい」をクリックする。
3.宛名面が開いた。住所録に加えた修正が、自動で反映されているのが分かる。
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9.差し込み印刷文書を保存する

 7項の宛名面保存手順で保存した場合は、「エクセル」で作った住所録ファイルと連動することができる。しかし、宛名も少ないし、「毎回、はがき印刷ウィザードを使うのは面倒だ!」という方は、次の手順で保存すると、「エクセル」の住所録ファイルと切離れ独立したワード文書として使用することができる。保存した宛名は、編集することもできる。ただし、新規に追加することができない。

1.「差し込み文書」タブの「完了と差し込み」をクリックして、表示されるメニューから「個々のドキュメントの編集」をクリックする。
2.「新規文書の差し込み」画面が表示されるので、「すべて」を選択して、「OK」をクリックする。
3.別のウィンドウが開き、差し込み印刷データが宛先の件数分のページを持つ文書ファイルとして、新規作成される。
4.通常の手順で「名前を付けて保存」しておけば、好きなときに各宛名単位で編集して利用できる。ただし、元のエクセル住所録との連携は切れる。
5.保存したファイルを呼び出し、マウスポインタをクリックすると、カーソルが表示され、編集ができる。
6.「印刷プレビュー」すると、宛名1枚ずつ表示される。

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 住所録専用ソフトが無い場合は、住所録作成を、Excel 2007で作成し、その住所録を元に、Word 2007のはがきの宛名印刷で、トライしてください。

 このページは、下記の書庫を参照しました。
  500円でわかるワード2007 発行 株式会社学習研究社



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