パソコン三昧 やさしい講座 ~第19回 Outlook 2010に乗り換える~

Outlook 2010 に乗り換える

 Windows Liveメールのサポートが2017年1月に終了した。注意したいのは今後、セキュリティ更新ファイルが新たに提供されないこと。パソコンへの不正アクセスを可能な限り防ぎたいなら、別のメールソフトに乗り換える必要がある。ここでは、オフィスソフトに付属する「Outlook 2010」に乗り換える手順を記述する。

メールソフトを乗り換える手順

 Windows LiveメールからOutlook 2010に乗り換える作業は、図1.のような流れになる。
図1. LiveメールからOutlookに移行するときの手順
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Outlookが入っているか確認する

 パソコンにOutlookがインストールされているかを確認する。なければ、他のメールソフトで移行を考える。
図2. タスクバーの検索欄に「Outlook」と入力する()。インストールされていれば検索結果に表示される()。

配信方式がPOPかを確認する

 Liveメールを開いて、受信サーバーの種類が[POP]かを確認する。[IMAP]の場合は、ここで記述している手順はできません。
図3. [アカウント]タブの[プロパティ]をクリックする(①②)。[プロパティ]画面で[サーバー]タブをクリックして()、受信サーバーの種類が[POP3]になっていればOK()。

アカウント情報をメモする

 Liveメールのアカウント情報をメモする。メモが面倒なら画像としてワードに取り込む。
図4. Word 2013,2016の場合は、[アカウント]画面を開いた状態で[4つのタブ]を選択する ()。ワードを開いて、[挿入]タブの[スクリーンショット]をクリックして (②③)、画像を選択する ()。選択した[アカウント]画面をワードに取り込むことができる。[アカウント]画面の[4つのタブ]の情報をすべて、ワードに取り込む。
 Windows 7のWord 2010の場合は、[アカウント]画面を開いて、[Alt]+[PrintScreen(SrtScr)]キーで画面をコピーした後、ワードを開いて貼り付ける。
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パスワードをフリーソフトで見る

 パスワードを忘れた場合は、フリーソフトでパスワードを見ることができる。
ソフト名 PasswordEye ファイル PasswordEye.zip
提供 Tatsuya Bunei 対応OS 10/8.1/7
入手先 http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/util/se314652.html
図5. 入手先から、圧縮ファイルをダウンロードして展開し、中になる実行ファイルをダブルクリックして実行する()。[PasswordEye] の画面で[ファインダー」ボタンを[パスワード]欄にドラッグする()。周囲がハイライトしたところでマウスボタンから指を離すと、[PasswordEye]の[テキスト]欄にパスワードの文字列が表示される()。[コピー] ボタンをクリックして()、ワードに貼り付けよう()

サーバーの設定を確認する

 メールサーバー上に過去のメールが何日分残っているか、サーバーの設定を確認する。 
図6. 図4.の操作で、[アカウントのプロパティ]画面で[詳細設定]タブをクリックして()、[配信]欄が[サーバーにメッセージのコピーを置く]だけにチェックがある場合は、原則すべての受信メールはサーバー上に残っている。但、サーバーの容量が一杯になり、削除して空きを作った場合は異なる()。
 この場合は、Liveメールから受信メールの移動は不要と思う。
図7.[配信]欄が[サーバーにメッセージのコピーを置く]と[サーバーから削除する]がオンで(③④)、日数ここでは[5日後]が指定されていると()、受信してからその日数を過ぎたメールはサーバー上から削除される。
 この場合は、Liveメールから受信メールの移動が必要です。
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Liveメールは受信しないように設定する

 Liveメールを起動しても自動的に受信しないように設定を変える。
図8. [ファイル]タブの[オプション]の[メール]をクリックする(①~③)。
図9. [全般]タブの「メッセージの送受信」欄の[起動時にメッセージの送受信を実行する]と「新着メッセージをチェックする]の両方のチェックを外すして(④⑤)、[OK]をクリックして()。

Outlookをセットアップする

 Outlookを起動して、セットアップ画面でアカウント情報を登録していく。
図10. 「Microsoft Outlook 2010」をクリックする()。[はい]にチェックを入れて()、[次へ]をクリックする()。
図11. [自分で電子メールやその他のサービスを使うための設定をする(手動設定)]にチェックを入れて()、[次へ]をクリックする()。
図12. [インターネット電子メール]にチェックを入れて()、[次へ]をクリックする()。
図13. [インターネット電子メール設定]画面で、[ユーザ―情報]欄と[サーバーの情報]欄にメモしたアカウント情報(スクリーンショットを保存したワード文書)を参考に、該当項目を入力していく()。入力が終わったら[詳細設定]をクリックする()。[詳細設定]画面で[送信サーバー]タブの[送信サーバー(SMTP)は認証が必要]にチェックを入れて、[アカウント名とパスワード]を入力する(⑩~⑪)。必要に応じて、[全般]タブ、[接続]タブ、[詳細設定]タブも入力する()。全ての入力が終わったら[OK]をクリックする。()。[次へ]をクリックすると()、アカウントのテストが始まる。[完了]を確認して()、[閉じる]をクリックする()。
図14. Outlook のセットアップが完了しました[完了]をクリックする()。お疲れ様でした。
図15. 登録作業がすべて完了すると、Outlookのメイン画面が表示される。サーヴァー上に残っていたメールが自動的に受信され[受信トレイ]に入る(⑱⑲)。
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このページは、下記図書を参照しました。
 日経PC21 発行 日経BP社(2017年4月号P70-P83)
 
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