パソコン三昧 やさしい講座 〜第27回 Windows10にアップグレードした後にやること〜

Windows10にアップグレードした後にやること

 Windows10にアップグレードしたとき、初期値のままパソコンを使わないこと。次の設定した後使用しましょう。

  1. システムの復元ポイント作成を有効にする
  2. バッテリー節約機能を有効にする
  3. Defenderの保護機能をオフにする
  4. Microsoftアカウントを取得する

システムの復元ポイント作成を有効にする

 フリーソフトや周辺機器のドライバなどをインストールしたことで、OS自体が不安定になることもある。そんなときに、OSが安定動作していた状態に戻せる「システムの復元」機能が、Windows10に搭載されている。しかし初期値では、システムの復元ポイント作成が無効になっているので、直ちに有効にする。
図1.「設定」画面で、「復元ポイントの作成」と入力する(@)。「復元ポイントの作成」が表示されるので、クリックする(A)。
図2.「システムのプロパティ」画面が表示するので「システムの保護」タブをクリックする(B)。「ローカルディスク(C:)(システム)」を選択して、(C)。「構成」をクリックする(D)。
図3.「システム保護対象ローカルディスク(C:)」画面で、「システム保護を有効にする」にチェックを入れて(E)、下段にある「OK」をクリックする(F)。
図4.「システムのプロパティ」画面で、「保護」欄は「有効」になっていることを確認して、「OK」をクリックする。これで、「システムの復元ポイント作成」は、「有効」になりました。
下記画面では、ドライブ(D:)も同様な操作で、有効にしています。
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手動でシステムの復元ポイントを作成する

 システムの復元ポイントの作成は、Windows Updateなどを実行するとき、自動的に作成される。 でも時々は、現時点での良好な動作をしているときに、手動で復元ポイントを作成しておくと、 いざと言うときに有効活用ができます。その手順は次の通りです。

図5.「設定」→「復元ポインの作成」→「システムプロパティ」→「システム保護」タブを選択して、「作成」をクリックする(@)。
図6.「システム保護」画面で、識別に役立つ説明を入力して(A)、「作成」をクリックすると(B)、復元ポイントの作成が始まる(C)。
図7.「復元ポイント作成」が完了したら「閉じる」をクリックする(D)。「システムプロパティ」画面で「OK」をクリックする(E)。これで、「復元ポイント」が作成されました。
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バッテリー節約機能を有効にする

 ノートパソコンやタブレットで、画面の明るさなどを調整する電源管理機能が搭載されているが、Windows10では、その機能がさらに進化した。バッテリー残量が一定値を切ると、さらに詳細な節電設定を適用できるようになった。
 ノートパソコンをモバイル機器として使用する場合は、初期設定ままで、節電機能を有効にするのではなく、バッテリー節約機能の詳細設定で、アプリごとに通信の可否を設定できるようになった。ここでは、「メールだけは、節電時でも受信できる」ように設定する。
図8.「スタート」ボタンから「設定」をクリックして、「システム」をクリックする(@)。表示された画面で「バッテリー節約機能」をクリックする。(A)。
図9.「バッテリー節約機能」画面で、(B)「バッテリー節約機能の設定」をクリックする(C)。
図10.「バッテリー節約機能の設定」画面で(D)、「バッテリー残留が次の数値を下回ったときにバッテリー節約機能を自動的にオンにする」のチェックを確認する(E)。「バッテリー節約機能がオンのときは画面の明るさを下げる」のチェックを確認する(F)。そして、「アプリの追加」の「+」をクリックする(G)。
図11.下記の画面で、「メール/カレンダー」を「選択」すると(H)、「追加」が表示されるのでクリックする(I)。
図12.「バッテリー節約機能の設定」画面の「アプリの追加」の下に「メール/カレンダー」アプリが表示される(JK)。
図13.許可したアプリを削除するときは、下記の画面で、「メール/カレンダー」アプリを選択すると(L)、「削除」が表示されるので、クリックする(M)。
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Defenderの保護機能をオフを確認する

 他のウイルス対策ソフトが導入されていれば、Defenderの保護機能は自動的にオフになる。必ず、「コントロールパネル」の「システムとセキュリティ」の「コンピュータの状態確認」で確認をする。
図14.「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「コンピュータの状態確認」をクリックする(@)。
図15.「セキュリティとメンテナンス」画面が表示する。右側の画面で「問題は検出されませんでした」と表示されていれば(A)、問題ありません。「○」の中に「V」マークをクリックすると(B)、セキュリティ関連の詳細が表示される。
図16.「ウイルス対策」は「Avast! Antivirus」を使用しているなど、詳細な情報が表示される(C)。確認後は、ウインドウを「×」で閉じましょう。
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Microsoftアカウントを取得する

 Windows7や8からWindows10にアップロードして、Windows10を起動したときに、アカウントの入力画面で、すでにMicrosoft アカウント(以降、MSアカウントと呼ぶ)を持っている人は、MSアカウントでログインできる。また、すでにローカル アカウントを持っている人は、ローカル アカウントでログインできる。何も持っていない人は、無パスワードで、ログインできる。

●MSアカウントを取得すると何が得か

 MSアカウントを持っていない人は、MSアカウントを取得すると、何かと便利です。例えば、パソコンをMSアカウントで立ち上げると、msn (Microsoft Network)のすべてのサービスをMSアカウントの入力なしに利用できます。ローカル アカウントでパソコンを立ち上げた場合は、msnのサービスごとにMSアカウントを入力しなければありません。

●普段使用しているメールアドレスで取得する

 MSアカウントの取得のとき、日ごろ常に使用している、メールアドレスで取得すると、何かと便利だと思います。これは、私の考えですが、例えば、msnのOnedriveサービスで、写真を共有して、相手にメールを送信したとき、msnサービスは、MSアカウントに登録したメールアドレスで、相手に送信すると思います。ですからメールを受取った相手は、日ごろのメールアドレスなので、誰からのメールか判断できます。

WebサイトからMSアカウントを取得する

 Windows10の「設定」画面からでもMSアカウントを取得できるが、Microsoft Webサイトは、詳細に説明しているので分かり安と思います。
 下記URLをクリックして、
http://www.microsoft.com/ja-jp/msaccount/
signup/default.aspx

 表示された画面で、
@普段使用しているメールアドレスを使用するか、
A新しくメールアドレスを作るか、
を選択します。
@を選択した場合、このページの
「ーすでにお持ちの電子メールを利用する方法」のすぐ下にある「Microsoft アカウントの新規作成」をクリックして、実際の入力画面を開きます。
Aを選択した場合、このページの、
「ーHotmail(Microsoft アカウント)を作成し、利用する方法」のすぐ下にある「Microsoft アカウントの新規作成」をクリックして、実際の入力画面を開きます。
 あとは、各Webページを参照してください。
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パスワードは、PINを使用する

 MSアカウントのメールアドレストとパスワードは、誰かに知られると、ほかのパソコンでも入力して使えることができます。これを防ぐために、パスワードに「PIN」を使用することで、防御することができます。
「PIN」の入力の場合は、「PIN」を登録したパソコンしか、使用できないためです。 ですから、パスワードは、覚えきれないほどの複雑なものにして、「PIN」を使用するといいのではないでしょうか。
図17.「スタート」ボタン→「設定」→「アカウント」をクリックする(@)。「アカウント」画面で「サインイン オプション」を選択して(A)、「暗証番号(PIN)」の「追加」をクリックする(B)。
図18.「パスワードを再度入力してください」画面で、すでにMSアカウントを取得したときの「パスワードを入力して承認を得る(C)。
図19.「PINのセットアップ」画面で、自分で決めた数字を2回入力して(D)、「OK」をクリックする(E)。

●PINの変更はパスワードの変更とほぼ同じ

図20.PINを変更する場合は、図17と同じ手順で「サインイン オプション」画面を開く。PINの設定後は「追加」ボタンが「変更」になっている。これをクリックする(@)。
図21.「PINの変更」画面で「現在のPIN」を入力して(A)、「新しいPIN」を2回入力すして(B)、「OK」をクリックする(C)。

パスワードとPINの切り替え

 パスワードでサインインするかPINでサインインするかの切り替えは、「MSアカウントのサインイン」画面の時に切り替えができる。
図22.MSアカウント」画面で、「サインイン オプション」をクリックすると(@)、2つのボタンが表示される。左のボタンをクリックすると、「PIN」でサインインする。右のボタンをクリックすると「パスワード」でサインインする(A)。
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このページは、下記の書庫を参照しました。
  Windows100 発行 株式会社晋遊舎(2015.9 特別付録P28,29)
  日経PC21 発行 日経BP社(2016.1 P66,67)
  日経PC21 発行 日経BP社(2016.2 P82-85)

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