Google Earthの活用
「Google Earth」は、人工衛星で撮影した地球上の映像を表示するソフトであることは、皆さんご承知のことと思います。しかし、実際の使用状況としては自宅周辺や観光地などを眺めるだけという人が多いのではないでしょうか。それだけではもったいない。Google Earthには、地図を活用するさまざまな機能が搭載されている。そこで、Google Earthをより快適に使うための設定や機能の拡張について、まとめてみる。
Google Earthのインストール
ソフト名 | Google Earth |
入手先 | http://www.google.co.jp/intl/ja/ earth/download/ge/ |
作者 |
(1)上表の入手先のURLをクリックすると、下記の画面が表示される。「同意してダウンロード」をクリックする。 |
(2)下記画面が表示されるので、[保存]をクリックして、ダウンロードを行う。 |
(3)ダウンロードしたファイル「Google_Earth_BZXD.exe」をダブルクリックする。インストールが始まる。 |
(4)インストールが完了すると、デスクトップに「Google Earthを起動」のアイコンが表示されるので、このアイコンをダブルクリックする。下記画面が表示されるので、[閉じる]をクリックする。 |
(5)下記画面がデフォルト時の状態である。 |
ビューの操作
ズームイン/ズームアウト
・ナビゲーションコントロールを使う
(1)ナビゲーションコントロールが表示されていない場合は、カーソルを 3D ビューアの右上隅にあるコンパス アイコンにカーソルを置くと表示される。 |
(2)これが、「ナビゲーションコントロール」です。 |
(3)ズームイン/ズームアウトする場合は、赤丸の中の「スライド」ボタンをドラッグして上に移動すると、ズームイン。下に移動するとズームアウトになる。 |
・マウスを使う
マウスを使うことは、ポインターをビアー上に置くことから始まります。マウスを使う場合は、次の2つがある。
(1)マウスのホイルを手前に回すと、ズームイン。手前と反対に回すと、ズームアウトになる。 (2)マウスの左ボタンをダブルクリックすると、ズームインが始まり、左ボタンをクリックすると、ズームインが止まる。 マウスの右ボタンをダブルクリックすると、ズームアウトが始まる。右ボタンをクリックするとズームアウトが止まる。 |
・画像
(1)ズームイン (2)ズームアウト |
上下に移動
・ナビゲーションコントロールを使う
(1)上下の三角ボタンをダブルクリックすると、上下に移動が始まる。クリックすると、移動が止まる。 |
・マウスを使う
(1)左ボタンをドラッグしたまま上下に移動する。ボタンから離すと止まる。 |
・画像
(1)上に移動 (2)下に移動 |
左右に移動
・ナビゲーションコントロールを使う
(1)左右の三角ボタンをダブルクリックすると、左右に移動が始まる。クリックすると、移動が止まる。 |
・マウスを使う
(1)左ボタンをドラッグしたまま左右に移動する。ボタンから離すと止まる。 |
・画像
(1)左に移動 (2)右に移動 |
時計のように回転
・ナビゲーションコントロールを使う
(1)二重の赤円の中のどの位置でもいいからドラッグして、右に左に回転させる。ボタンを離すと止まる。 |
・マウスを使う
(1)左ボタンをドラッグして、左に右に時計のように回転する。ボタンから離すと止まる。 |
・画像
(1)左回転 (2)右回転 |
任意に移動
・ナビゲーションコントロールを使う
(1)真ん中のボタンをドラッグして、任意に移動する。ボタンから離すと止まる。 |
・マウスを使う
(1)左ボタンをドラッグして、任意に移動する。ボタンから離すと止まる。 |
・画像
(1)任意に移動 |
ビューを傾斜
地図を3次元で表示してみましょう。そのためには、視点を傾けて、地表の起伏の変化がわかるようにします。この機能は、特に峡谷や山岳地帯を表示するときに、楽しむことができる。
・ナビゲーションコントロールを使う
(1)赤丸の中の「スライド」ボタンをドラッグして右に移動すると、地表の起伏の変化が出てくる。左に移動する地表の起伏のが無くなる。 |
・マウスを使う
(1)[レイヤ] パネルで、[地形] ボックスが選択されていることを確認する。 (2)マウスに中心ボタンまたはチルト ホイールがある場合は、ボタンを押したままマウスを前後に動かすとビューを傾斜できる。 (3) マウスにスクロール ホイールがある場合は、Shift キーを押しながら下にスクロールすると真上からのビューに傾斜し、上にスクロールすると真横からのビューに傾斜する。 |
・画像
(1)傾斜 |
キーボードのショートカットを覚え操作性を向上させる
Google Earthのほとんどの操作はマウスで行えるが、キーボードのショートカットキーを使うとよりスピーディに操作できる。おもな動作に対するショートカットキーを表1にまとめる。
表1■おもな操作に対応するマウス操作とショートカットキー動作 | マウス操作 | ショート カットキー |
---|---|---|
移動 | 左ボタンの ドラッグ |
矢印キー |
低速移動 | - | Alt+矢印キー |
ズームイン/ ズームァウト |
ホイール回転 右ボタンの上下 ドラッグ |
Ctrl+上下キー |
自動ズームイン | 左ボタンのダブル クリック |
「+」キー |
自動ズームアウト | 右ボタンのダブル クリック |
「−」キー |
回転 | ホイールポタンの 左右ドラッグ |
Shft+左右キー |
回転のリセット(「北」を上方向にする) | - | 「N」キー |
チルト | ホイールポタンの 上下ドラッグ |
Shft+上下キー |
チルトのリセット(真上から見た角度になる) | - | 「U」キー |
回転とチルトの同時リセット | - | 「R」キー |
スタート地点を設定する
地図を選択する
デフォルトの状態では日本語のGoogle Earthを起動すると、日本上空の高度6,835.70マイル(約12,658km)から地球を見下ろした画像が表示される。 この起動時に表示する「スタート地点」は、ユーザーによって変更ができる。例に、「富士山」をスタート地点にする。
(1)まず、スタート地点の地図を表示する。「ジャンプ」に「富士山」と入力して、「検索」をクリックする。その地点の地図が表示されるので、自分の好みの大きさに設定する。 |
(2)「表示」メニューから「ここを開始位置にする」をクリックする。 |
(3)左側の「場所」に「開始位置」が表示される。右側の地図上に「マークと開始位置」が表示される。これで、Google Earthを再起動すると、デフォルトの表示からジャンプして富士山が表示されるようになる。 |
目印を編集する
デフォルトのままでもいいが、自分の好みに目印を編集できる。
(1)「ピンマーク」を右クリックして、「プロパティ」をクリックする。 |
(2)ピンマークの周囲に四角い点滅枠が表示され、「Google Earth - 編集目印」」画面が表示される。ピンマークをドラッグ&ドロップすると任意の場所に移動できる。また、「Google Earth - 編集目印」」画面で、「名前、説明、スタイル・色、表示、標高」が編集できる。ピンマークを変更する場合は、「Google Earth - 編集目印」」画面の上右にある「ピンマーク」をクリックする。すべて編集が終了したら、[OK]をクリックする。 |
(3)ピンマークのアイコンが表示されるので、好みの「アイコン」を選択して、[OK]をクリックする。 |
地図の表示品質や描画パフォーマンスを調整する
異方性フィルタリングを有効にする
異方性フィルタリングのデフォルト値は「オフ」である。この状態で、地図をチルト表示したときに画面の奥くが粗く表示される。 平面の地図に奥行が加わるため、画面の手前と奥で、1ピクセルが示す地図上の距離が違ってくるためである。 これを異方性フィルタリングで補正する。
(1)「異方性フィルタリング」を「オフ」にした場合の画面.異方性フィルタリングが無効だと、レイ ンボーブリッジの下部(手前)から上部(奥)になるに つれ、表示が粗くなっている 。(私には画像が作れなかったので、月刊誌からコピーした。) |
(2)「ツール」メニューの「オプション」をクリックする。 |
(3)「3Dビュー」タブをクリックして、「異方性フィルタリング」の「中」を選択して、[OK]をクリックする。 |
(4)下記画面で、[OK]をクリックする。 |
(5)Google Earthを再起動する。「異方性フィルタリング」を「中」にすると、レインボーブリッジの手前から奥まできれいに表示 される。なお、「中」と「高」の違いはそれほど目立たない。 (私には画像が作れなかったので、月刊誌からコピーした。) |
起伏の強調度を調整する
Google Earthの地図は標高の情報を持っており、陸地や山地の高低を地図上で再現できる。「起伏の強調度」は、地図上で再現する標高の尺度と考えればよい。デフォルトの「1」は、実際の高低をほぼ忠実に再現する。値を大きくすると高低が強調されるため、特に山岳地帯の描画でメリハリが付く。通常は「1〜1.5」にしておき、 強調したいときだけ値を大きくする。
(1)下記画面は、「起伏の強調度」がデフォルトの「1」のときである。 |
(2)「ツール」メニューの「オプション」をクリックする。 |
(3)「3Dビュー」タブをクリックして、「起伏の強調度」を「3」を入力して、[OK]をクリックする。 |
(4)下記画面で、[OK]をクリックする。 |
(5)Google Earthを再起動する。山岳地帯の描画にメリハリが付く。 |
(6)通常は「1〜1.5」にしておき、強調したいときだけ値を大きくする。 |
グラヒックモードの変更
(1)デフォルトでは、「OpenGL」モードだが、グラヒックチップやドライバによっては、「DirectX」モードにしたほうがパフォーマンス(地図の描画やスクロール)がよくなったり、安定性が高くなったりする。 |
皆さんも、Google Earth で楽しんでください。
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