ここでは、Outlook 2010で話を進めます。
重要なメールの見逃しや返信忘れを防ぐ
受信したメールの見逃しや返信忘れを防ぐには、
1.「フラグ」機能を使う。
2. 仕分けルールで作業を自動化する。
3. 「迷惑メール」に埋もれたメールを救出する。
4. 見つからなければ「検索」機能を活用する。
「フラグ」機能を使う
うっかりミズを防ぐには、「フラグ」機能を使うのが一番近道です。「メール一覧」にある「旗」マークをクリックすると、「赤い旗」マークに変わる。期限を設定できるが、こだわりがなければ、「旗」を右クリックして、「日付なし」を選択する。同時に「タスク」欄にリストとして登録される。返信後は、フラグをクリックすればリストから消えて、そのメールは処理済みとされる。「タスク欄」は標準では、非表示になっているので、フラグ機能を使うときは、「To
Doバー」かららリストを表示する。
図1. 「表示」タブの「To Doバー」から「タスクリスト」をクリックする(①~③)。画面右下に「タスクリスト」が表示される(④)。 |
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●「タスク」に登録するには右クリックでもドラッグでもOKです
図2. 「メールにある旗」を右クリックして「日付なし」をクリックする(⑤⑥)。または、メールを「タスク」欄に「ドラッグ・アンド・ドロップ」で追加できる(⑦)。 |
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●要件が済んだらタスクから消す
図3. 要件が済んだメールの「旗」をクリックすると、「タスク」から削除される(⑧⑨)。 |
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仕分けルールで作業を自動化する
メールをファオルダーに仕分けるのも、後から見つけやすくするコツです。読み終わったら手動で仕分けるのは大変です。「仕分けルール」で作業を自動化しましょう。通常は、メールを受信すると、「受信トレイ」に入るが、「仕分けルール」を適用すると、各フォルダーに直接入るようになる。
●受信メールから作るのが手っ取り早い
事前にフォルダー(ここでは「自動車保険」)を作っておきます。
図4. 「受信トレイ」をクリックして、「仕訳をしたいメール」をクリックする(①②)。「ホーム」タブの「ルール」から「次の差出人からのメッセージを常に移動する…」をクリックする(③~⑤)。「仕分けルールと通知」画面で「自動車保険」を選択して「OK」をクリックする(⑥⑦)。 |
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図5. 「受信トレイ」からメールが消えて、「自動車保険」フォルダーに移動する(⑧~⑩)。 |
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●自分でルールをイチから作る
ここでは、差出人が「東京海上日動火災保険」ならば、「自動車保険」フォルダーに仕分ける手順を記載します。事前に「自動車保険」フォルダーを作っておきます。また、事前に「アドレス帳」に「東京海上日動火災保険」のメールアドレスを登録しておきます。
図6. 「ホーム」タブの「ルール」の「仕分けルールと通知の管理」をクリックする(①~③)。「仕分けルールと通知」画面で「電子メールの仕分けルール」タブの「新しい仕分けルール」をクリックする(④⑤)。 |
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図7. 「自動仕分けウィザード」画面で、ステップ1の「メッセージの管理」で「特定の人から受信したメッセージをフォルダーに移動する」を選択する(⑥)。次に、ステップ2の「差出人」が「名前/パブリックグループ」をクリックする(⑦)。「電子メールアドレスの選択」画面で、「東京」と入力し、「表示されたアドレス」を選択して、「差出人→」をクリックして(⑧~⑩)、「OK」をクリックする(⑪)。 |
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図8. 「自動仕分けウィザード」画面に戻る。「差出人」が「東京海上日動火災保険」になっていることを確認して(⑫)、次に「指定」をクリックする(⑬)。「仕分けルールと通知」画面で「自動車保険」を選択して「OK」をクリックする(⑭⑮)。 |
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図9. 「自動仕分けウィザード」画面に戻る。「指定」が「自動車保険」になっていることを確認して「完了」をクリックする(⑯⑰)。「仕分けルールと通知」画面で、「東京海上日動火災保険」が追加されていることを確認して「OK」をクリックする(⑱⑲)。 |
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●初回だけ手動での確認が必要です
新しく作ったルールは、初回だけ手動で実行が必要です。
図10. 「仕分けルールと通知」画面を開いて「電子メールの仕分けルール」タブをクリックする(①)。「実行したい仕分けルール」を選択して(②)、「仕分けルールの実行」をクリックする(③)。「仕分けルールの実行」画面で、「実行する仕分けルール」にチェックを入れる(④)。「実行するフォルダー」が「受信トレイ」であることを確認して(⑤)、「今すぐ実行」をクリックする(⑥)。実行が終わると「閉じる」をクリックする(⑦)。 |
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図11. 「仕分けルールと通知」画面に戻るので「OK」をクリックする(⑧)。実際に「自動車保険」フォルダーに移動したかを確認する。「受信トレイ」からなくなり(⑨⑩)、「自動車保険」フォルダーに移動した。(⑪⑫)。 |
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「迷惑メール」に埋もれたメールを救出する
相手が送ってくれたはずのメールが見つからないときは、真っ先に「迷惑メール」フォルダーの中をチェックする。迷惑メールに重要なデータが紛れ込んでいたら、その送信元のメールが迷惑メールでないという設定をする。「迷惑メールのオプション」で確認できる。
●アウトルックの誤判定を正す
図12. 「迷惑メール」ファルダーをクリックして(①)、「迷惑メールでないメール」をクリックする(②)。「ホーム」タブの「迷惑メール」から「迷惑メールでないメール」をクリックする(③~⑤)。「迷惑メールではないメールとしてマーク」画面で「~からの電子メールを常に信頼する」にチェックを入れて「OK」をクリックする(⑥⑦)。 |
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●信頼できる差出人リストの確認
信頼できる差出人リストに登録したメールアドレスは、「迷惑メールのオプション」で確認できる。
図13. 「ホーム」タブの「迷惑メール」の「迷惑メールのオプション」をクリックする(⑧~⑩)。「迷惑メールのオプション」画面で「差出人セーフリスト」をクリックすると「枠内」にリストの一覧が表示される(⑪⑫)。 |
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見つからなければ「検索」機能を活用する
メールの一覧を見ても目的のメールが見つからないときは、何度も探すより検索機能を使った方が早い。
図14. 検索する「フォルダー」を選び、「検索欄」に「キーワード」を入力する。ここでは、「パスワード」を入力する(①②)。件名や本文などにキーワードを含むメールが一覧表示される(③)。 |
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●さまざまの方法で絞り込める
検索したメールの数が多いときは、絞り込み機能を活用する。ここでは、「差出人」を「アプラスカード」、「メールを受信日で検索」を「今年」にして絞り込んだ。
図15. 「パスワード」以外に「差出人」をクリックする。「検索欄」に「差出人:(名前)」が追加されるので(名前)を(アプラスカード)に変更する。次に「メールを受信日で検索」を「今年」に設定した。メールが1件検出された(①~⑤)。 |
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●利用できる絞り込み機能
差出人
件名
添付ファイルあり
分類項目あり
今週
宛先
未読
フラグあり
重要
詳細 |
送信者の名前を入力
件名を入力
添付ファイルがあるもの
自分で設定した「分類項目」
その週に受信したメール
宛先/CCでの自分の名前の有無
未開封のメール
フラグ付きのメール
重要度が設定されたメール
そのほかの条件 |
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古いメールの整理で快適に動作させる へ
このページは、下記書庫を参照しました。
日経PC21 発行:日経BP社2017 2017年7月号(P64-P75)