Windows10には、実はすごい標準アプリがあります。知られざる機能を活用しましょう。
マップ
お勧めは地図アプリの「マップ」。特徴は、①地図をなぞるだけで距離を測れる。②出発地から目的地まで直線でドラッグするだけで、地図上にルートを表示する。③地図に手書きのコメントを追加できる。地図をほかの人に見せたいときは、地図を張り付けたメールを即座に作成できる。ただし、Windows10の標準の「メール」のみで、「アウトルック」などには使えないので注意のこと。
マップ アプリを起動する
図1. スタートボタンをクリックして、アプリ一覧から「マップ」をクリックする(①)。 |
|
地図をなぞって距離を測定する
マップ アプリを起動して、目的の地図を表示する。
図2. 目的の地図を表示したら「Windows Ink ツールバー」ボタンをクリックする(①)。次に「タッチによる手書き」ボタンをクリックする(②)。そして「距離を測定」ボタンをクリックする(③)。地図上を指またはマウスでなぞって線を引くと(④)、始点から終点までの距離が表示される(⑤)。 |
|
ルート検索をする
目的地までの自動車でのルートを表示するには、出発点から目的地まで、直線でドラッグする、または指でなぞると自動車でのルートが表示される。
図3. 目的の地図を表示したら「Windows Ink ツールバー」ボタンをクリックする(①)。次に「タッチによる手書き」ボタンをクリックする(②)。そして「ルート案内」ボタンをクリックする(③)。出発地から目的地もでドラッグまたは指でなぞって線を引く(④)。自動車でのルートと詳細な道順が表示される(⑤⑥)。「徒歩」ボタンをクリックすると、徒歩でのルートが表示される(⑦~⑨)。 |
|
コメント入りの地図をメールで送る
コメント入りの地図をメールで送れるが、メールアプリはWindows10の標準の「メール」アプリのみです。
図4. コメントを入れる。
目的の地図を表示したら「Windows Ink ツールバー」ボタンをクリックする(①)。次に「タッチによる手書き」ボタンをクリックする(②)。そして「ボールペン」ボタンをクリックする(③)。コメントを記入する(④)。 |
|
図5. メールで送る
「更に表示」ボタンをクリックして(①)、「共有」をクリックする(②)。「共有」画面で「メール」をクリックする(③)。 |
|
図6. 「メールの送信元のアカウント」を選択する(④)。地図を張り付けたメール作成画面が表示されるので、「宛先」と「件名」などを入力して(⑤⑥)、「送信」をクリックする(⑦)。 |
|
topへ
Windows Ink ワークスペース
タッチ対応パソコンで手書きメモを保存したいときは、「Windows Ink ワークスペース」アプリが便利なそうだ。デスクトップに貼り付ける「付箋」はキー入力でも使えるが、デジタイザーペンのほうが圧倒的に便利。付箋の上に直接文字を書き込めるので、紙の付箋と同じ感覚で使える。
本アプリは、付箋以外に、スケッチパッドと画面スケッチの機能もある。
スケッチパッドは、指や一般的なタッチペンで直接手書きができる。デジタイザーペンは必要ない。
画面スケッチは、現在のデスクトップ画面をキャプチャーしたいときに、「画面スケッチ」を起動する。手書きにも対応し、指やタッチペンを使って画像の上に文字や絵を書き込める。
Windows Ink ワークスペースアプリを使える様にする
図7. タスクバー上で、何もないところで右クリックする(①)。「Windows Ink ワークスペース ボタンを表示」をクリックする(②)。タスクバーに「Windows Ink ワークスペース」アイコンが表示される(③)。このアイコンをクリックすれは、すべての機能を呼び出せる。 |
|
付箋を使う
図8. タスクバーにある「Windows Ink ワークスペース」アイコンをクリックする。「付箋」をクリックする(①②)。 |
|
図9. 「付箋」が表示される。この状態でも入力できる(③)。「閉じる」ボタンをクリックすると(④)、グレー色のマスクが解除され、「付箋」以外の通常の操作が可能になる。(⑤)。もちろん「付箋」にも入力できる。 |
|
図10. 「付箋」を終了するときは、「メモの削除」ボタンをクリックして、「削除」ボタンををクリックする(⑥⑦)。「付箋」の保存がありません。 |
|
●付箋の機能
図11. 「メモの追加」ボタン(①)。「メモの削除」ボタン(②)。斜め矢印でドラッグすると拡大縮小が出来る(③④)。「メニュー」ボタンをクリックすると色の一覧が表示され、付箋の色を変えられる(⑤)。メモを入力する(⑥)。キーで入力してもよいが、デジタイザーペンに対応するパソコンやタブレットなら紙と同じ感覚で手書きができる。 |
|
●手書きなのに文字を移動できる
私のパソコンは、手書き機能がないので、実際に実行していません。参考に記載します。
図12. 手書きした文字でも行単位で移動できる。まず、文頭に黒丸を描いてから文字を書く(①)。何行か書いたら「切り替えリスト」を有効にすると、行が点線で区切られ、自動で等間隔に再配置される(②③)。 |
|
図13. リストで表示すると、タッチ操作やマウスでドラッグして行の順番を入れ替えられる(①②)。 |
|
●キー入力ならショートカットを活用
デジタイザーペンに対応していないパソコンでは、キーで入力する。文字はショートカットキーで太字にしたら、取り消し線を引いたりできる。別の付箋への移動、付箋の新規作成や削除もキーで素早く動作できる。
図14. 「付箋に移動(Ctrl+Tab)」(①)。「太字(Ctrl+B)」(②)。「取り消し線(Ctrl+T)」(③)。「新しい付箋の作成(Ctrl+N)」(④)「付箋を消す(Ctrl+D)」(⑤)。 |
|
topへ
スケッチパッドを使う
簡単な絵を描いてメモをしておきたいときは「スケッチパッド」が役に立つ。指や一般的なタッチペンで直接
手書きができる。デジタイサーペンは必要ない。
図15. タスクバーにある「Windows Ink ワークスペース」アイコンをクリックして「スケッチパッド」をクリックする(①②)。 |
|
図16. 「スケッチパッド」画面が表示されるので、「タッチによる手書き」ボタンをクリックする(③)。「ボールペン、鉛筆、蛍光ペン、消しゴム、定規」ボタンを使って(④)、文字および絵を描く(⑤)。「名前を付けて保存」ボタンをクリックして画像ファイルに保存できる(⑥)。「ボールペン、鉛筆、蛍光ペン」ボタンは、色と線の太さを選択できる。 |
|
画面スケッチを使う
「画面スケッチ」を起動すると、現在のデスクトップ画面がキャプチャーされる。手書きにも対応し、指やタッチペンを使って画像の上に文字や絵を書き込める。
操作画面を1ステップずつ記録して、操作マニュアルを作ることができる。
図17. 現在のデスクトップの画面をキャプチャーしたい場合は、タスクバーにある「Windows Ink ワークスペース」アイコンをクリックして「画面スケッチ」をクリックする(①②)。 キャプチャーされた画面が表示されるので、「タッチによる手書き」ボタンをクリックする(③)。「ボールペン、鉛筆、蛍光ペン、消しゴム、定規」ボタンを使って(④)、文字および絵を描く(⑤)。「名前を付けて保存」ボタンをクリックして画像ファイルに保存できる(⑥)。「ボールペン、鉛筆、蛍光ペン」ボタンは、色と線の太さを選択できる。 |
|
topへ
ステップ記録ツール へ
このページは、下記書庫を参照しました。
日経PC21 発行:日経BP社2017 2017年9月号(P57-P61)