Vistaの機能をもっと深く知る フォトギャラリー機能
目 次
◆Windows フォトギャラリーで画像の閲覧・管理をする■ 他の場所に保存した画像をギャラリーに追加
● Windows フォトギャラリーのファイルメニューから
●「画像ファイル」をWindows フォトギャラリーで開く
■デジタルカメラの画像を取り込む
●自動再生メニューで取り込む
●「ファイル」のメニューから取り込む
◆タグを使用して画像を管理する
■タグを追加する方法
●一つの画像ファイルに「タグを追加する」場合
●まとめて「タグを追加する」場合
●登録されている「タグ」に追加する場合
◆簡易フォトレタッチ機能を使用する
●「自動修正」を使用する
●「赤目修整」を実行する
●修正を元に戻す
●修正途中上書きされた画像ファイルを元に戻す
●完全に元の状態に戻す
●修正適用画像ファイルの確認
●画像を回転する機能
◆画像を印刷する
●プリンタに印刷する
●オンラインプリントサービスを利用する
Windows Vista では、WindowsXPの「画像とFAXビューア」に代わって「Windows フォトギャラリー」が搭載されている。Windows
フォトギャラリーは単なる画像ビューアではなく、写真の管理に便利な機能が数多く搭載されている。そこで、今回は、Windows フォトギャラリーを使いこなせるように各機能を紹介する。
Windows フォトギャラリーでは、取り込んだ画像を記憶するので、同じ画像が重複してコピーされてしまうことはない。但し、動画ファイルの場合は、「.avi」や「.asf」、「.wmv」、「.mpg」といった
Windows Vista が標準で対応している拡張子のファイルは記憶されるが、「.mov」や「.3GP」などの拡張子を持つファイルは繰り返しコピーされてしまうので注意が必要です。
Windows フォトギャラリーで管理できるファイル形式は、
静止画が JPEG,BMP,JFIF,TIFF,PNG,WDP(Windows Media Poto)。
動画は ASF,AVL,MPEG,WMV。
GIF には未対応。
デジタルカメラの RAW に関しては、各社のWebページからコーディックを入手することで管理できるようになっている。
◆Windows フォトギャラリーで画像の閲覧・管理をする
Windows フォトギャラリーでは、デフォルトでユーザーの「ピクチャ」、「ビデオ」および「パブリックのピクチャ」、 「パブリックのビデオ」の各フォルダが登録された状態になっている。これらのフォルダに画像を保存しておけば、特別な操作をすることなくスタートメニューから Windows フォトギャラリーを起動すれば、Windows フォトギャラリーでの閲覧および管理が可能です。
■ 他の場所に保存した画像をギャラリーに追加
ユーザーの「ピクチャ」、「ビデオ」および「パブリックのピクチャ」、 「パブリックのビデオ」の各フォルダ以外の他の場所に保存した画像をギャラリーに追加する方法は次の2通りがある。
● Windows フォトギャラリーのファイルメニューから
1.「Windows フォトギャラリー」を起動する。 2.「ファイル」メニューの「ギャラリーへのフォルダの追加」をクリックする。 |
3.「ギャラリーへのフォルダの追加」画面が表示される。 4.追加したいファルダをクリックする。 5.「OK」ボタンをクリックする。 |
●「画像ファイル」をWindows フォトギャラリーで開く
登録したいフォルダの内の画像ファイルを「Windows フォトギャラリー」で開く。
1.登録したいフォルダの内の「画像ファイル」を右クリックする。 2.表示されるメニューの「プログラムから開く」から「Windows フォトギャラリー」を クリックする。 |
3.「Windows フォトギャラリー」で画像ファイルが開く。 4.「ギャラリーへのフォルダの追加」をクリックする。 |
■デジタルカメラの画像を取り込む
デジタルカメラから画像を取り込む方法は、次の2通りがある。
●自動再生メニューで取り込む
デジタルカメラをパソコンに接続すると、下記の「自動再生」画面が表示される。
1.「画像の取り込み」をクリックする。 |
2.「画像とビデオを読み込んでいます」画面が表示される。 3.「読み込み」ボタンをクリックすると読み込みが実行され るが、デフォルトでは、ファイル名が変更されてしまうので、 「オプション」をクリックして、設定を変更する。 |
4.「読み込みの設定」画面が表示されるので、ファイル名を 変更されないようにするには、「ファイル名」に「元のファイル名」 を指定する。 5.メモリカードと同じフォルダ構造で保存したいなら、「フォルダ 名」に「タグ」を「ファイル名」に「元のファイル名(保存フォルダ)」 を指定する。6.「OK」ボタンをクリックする。 |
●「ファイル」のメニューから取り込む
デジタルカメラをパソコンに接続する。「Windows フォトギャラリー」を起動する。
1.「ファイル」の「カメラまたはスキャナからの読み込み」をクリックする。 |
2.「画像とビデオの読み込み」画面が表示される。 3.デジカメのデバイスが表示されていることを確認して「読み込み」ボタンを クリックする。 |
◆ タグを使用して画像を管理する
「Windows フォトギャラリー」では、撮影日時や評価、タグなどを使用すると、保存フォルダを意識することなく画像を管理することができる。
例えば「撮影日」の「2008年8月9日」をクリックすると、保存先のファオルダを意識 することなく、「Windows フォトギャラリー」に登録してあるフォルダの内から 「2008年8月9日」に撮影したファイルをまとめて表示してくれる。 |
■タグを追加する方法
「タグ」とは、検索や整理に役立つようにユーザーが設定できる任意のテキスト情報です。、「Windows フォトギャラリー」で「タグ」を指定すると、同じタグが設定された画像をもとめて表示することができる。複数のタグを追加しておけば、簡単に画像をグループ化できるので便利です。タグを追加する方法は次の通りです。
●一つの画像ファイルに「タグを追加する」場合
「Windows フォトギャラリー」を起動する。
1.「タグの追加」をしたい「画像ファイル」をダブルクリックする。 |
2.「情報ウィンドウ」で「タグの追加」をクリックする。 |
3.「情報」を入力する。これで終わりです。 |
●まとめて「タグを追加する」場合
複数の画像ファイルをまとめて「タグを追加」する場合は、先ず、「Windows フォトギャラリー」を起動する。
1.「ギャラリー」の画面で複数の画像を選択して、右クリックする。 2.表示されるメニューから「タグの追加」をクリックする。 |
3.「情報」を入力する。これで終わりです。 |
●登録されている「タグ」に追加する場合
すでに登録されている「タグ」に画像ファイルを追加する場合は、先ず、「Windows フォトギャラリー」を起動する。
1.「ギャラリー」の画面で複数の画像を選択して、ドラッグする。 2.左ペインにある「すでに登録されているタグ」にドロップする。 この場合は、「花、ダイリア」にドラッグ&ドロップした。 |
3.ドラッグ&ドロップした画像ファイルの一つをポイントすると、「花、ダイリア」が 追加されている。 |
◆簡易フォトレタッチ機能を使用する
「Windows フォトギャラリー」には写真の明るさ調整やトリミング、赤目修整などの修正機能が搭載されている 修正可能な画像形式は JPEG, TIFF, WDPのみとなっている。BMP やRAW には対応していないので注意がが必要です。 「Windows フォトギャラリー」には画像形式を変換する機能が備わっていないため、これ以外の形式の画像ファイルを修正するには、 ペイントなどを使用して別途変換しておく必要がある。
●「自動修正」を使用する
「Windows フォトギャラリー」を起動する。
1.「修正したい画像ファイル」をダブルクリックする。 |
2.「修正」ボタンをクリックして「修正ウィンドウ」を表示させる。 3.先ず「自動調整」をクリックして、満足のいく結果が得られなければ「露出の 調整」および「色の調整」で主導調整する。 |
4.下の画像は「自動調整」のみの画像です。 |
●「赤目修整」を実行する
1.「修正」ボタンをクリックして、「修正ウィンドウ」を表示させる。 2.「赤目の修正」をクリックする。 3.マウスで目も周りをドラッグして囲む。 4.ボタンを離すと調整が適用される。 |
5修正が適用された。 |
●修正を元に戻す
1.修正ウィンドウの「元に戻す」をクリックすると、一つ前の状態に戻る。 2.すべての修正を元に戻す場合は、「元に戻す」の右側にある「▼」をクリックする。 3.表示されるメニューから「すべて元に戻す」をクリックする。 |
●修正途中上書きされた画像ファイルを元に戻す
修正を適用した状態で別の画像に移動したりギャラリーに戻ったりすると、画像ファイルが上書きされてしまいます。この状態から元の画像にもどすには、次の操作を行う。
1.「元に戻したい画像ファイル」をダブルクリックする。 |
2.「修正」ボタンをクリックして、「修正ウィンドウ」を表示させる。 3.「最初の状態に戻す」をクリックする。 |
●完全に元の状態に戻す
元のファイルはバックアップが保存されており、画像を再度開いて修正伊ウィンドウで「最初の状態に戻す」をクリックすれば元に戻すことができるが、復元時にExif 情報の一部が書き換えられてしまう。そこで、バックアップしたファイルを使用すれば完全に元のファイルに戻すことができる。
元の画像ファイルは、C:ドライブの「<ユーザー名>\AppData\Local\Microsoft \Windows Photo Gallery\Original Images」に「<イメージID>-<元のファイル名>」 という名前でバックアップされている。 |
●修正適用画像ファイルの確認
画像ファイルに修正が適応されているかどうかを確認する方法は、次の操作を行う。
1.「画像ファイル」を右クリックする。 2.表示されるメニューから「プロパティ」をクリックする。 |
3.「詳細」タブをクリックする。 4.イメージ欄に「イメージID」が表示されている。 |
●画像を回転する機能
「Windows フォトギャラリー」では画像を回転する機能も利用できるが、開店処理は直接ディスク上のファイルに適用され、バックアップも保存されない。処理はロスレスで行われるので、画像データは劣化しないが、360度回転させてもバイナリレベルでは元のファイルと同じにならないので注意が必要です。
左回転、右回転のボタンがある。 |
◆画像を印刷する
「Windows フォトギャラリー」は、印刷機能も充実しており、簡単に印刷することができる。
●プリンタに印刷する
1.印刷したい画像ファイルを選択する。 2.「印刷」から「印刷」をクリックする。 |
3.「画像の印刷」画面が表示される。 4.画面右側のサムネイルスタイルを選択する。 5.「印刷」ボタンをクリックする。 |
●オンラインプリントサービスを利用する
1.印刷したい画像ファイルを選択する。 2.「印刷」から「プリント注文」をクリックする。 |
皆さんは、Windows フォトギャラリーを活用していますか。
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