やさしい講座 〜第53回 Microsoft ペイントで絵を描こう〜

Microsoft ペイントで絵を描こう

6.「メニュー バー」について

 ペイント ソフトの「メニュー バー」には、「ファイル、編集、表示、変形、色、ヘルプ」の6つがある。すべての機能を一つづつ説明するのではなく、項目を操作の面から名付けて、その操作手順を「メニューバー」を使って記述することにした。

■「元に戻す」と「やり直し」

 「元に戻す」は便利な機能です。例えば、描画作成中にちょっと間違った線や図を描画したとします。こんな場合、最初から描き直すのではなく、この「元に戻す」機能を使うと、一つづつ前の状態に戻してくれます。戻し過ぎた場合は、「やり直し」を使うと一つ先に進んでくれます。大いに利用しましょう。

●「元に戻す」機能

 すでに画像が描画されているところに、緑の楕円を描き、次に楕円の内を青色で塗りつぶして作業を進めたが、緑の楕円を変更したい、とする場合の操作は次の通りです。

1.緑の楕円を描いた。
2.続いて、楕円の内を青で塗りつぶした。
3.「メニューバー」の「編集」をクリックする。
4.表示されるメニューの「元に戻す」をクリックする。
5.画像が1つ前の状態に戻る。
6.もう一度、表辞されたメニューの「元に戻す」を
クリックする。
7.画像はもう一つ前の状態(緑の楕円を描く
前の状態)に戻る。
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●「やり直し」機能

 「元に戻す」の操作をやりすぎた場合は、「やり直し」機能を使うと一つ先の状態に進めることができる。操作は次の通り。

1.「メニューバー」の「編集」をクリックする。
2.表示されるメニューの「やり直し」をクリックする。
3.画像が一つ先に進む。
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■色を作成する

 ペイント ソフトを立ち上げると、「カラーボックス」色は28色がデフォルトで設定されている。「現在の前景色」の色を「カラーボックス」にある色以外を使いたい場合は、 メニューバーの「色」をクリックする。操作は次の通り。

1.「現在の前景色」の色を「カラーボックス」にある色以外を
使いたい場合は、メニューバーの「色」をクリックする。
2.表示されたメニューの「色の編集」をクリックする。
3.「色の編集」画面が表示される。
4.「基本色」から「目的の色」をクリックすして、
「OK」をクリックすると、「現在の前景色」が換わる。
この「図ツール」が目的の【図】によって、表示が
替わる。
5.もっと違う色にする場合いは、「色の作成」を
クリックする。
6.「現在の前景色」の色とコードが表示される。
7.「目的の色」をクリックすると、その色のとコードが表示される。
8.目的の色が決まれば、「色の追加」をクリックする。
9.「作成した色」に追加される。
10.「OK」をクリックする。
11.「カラーボックス」と「現在の前景色」が「作成した
色」に換わる。
12.「色の追加」で2個以上作成すると、ミックスした色が作成される。
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■描画領域の拡大とグリッドを表示させる

 アイコンなど作る場合は、キャンパスの大きさが小さい。作業がし易いように、描画領域を400%以上に拡大して、グリッドを表示する。操作は、次の通り。

1.メニューバーの「表示」をクリックする。
2.表示されるメニューの「拡大」をポイントする。
3.表示されるメニューの「カスタムをポイントする。
4.表示されるメニューから「400%」以上をクリックする。
5.「描写領域」が拡大される。
6.メニューバーの「表示」をクリックする。
7.表示されるメニューの「拡大」をポイントする。
8.表示されるメニューの「グリッドを表示」をクリックする。
9.描写領域に「グリッド」が表示される。
10.再度、「拡大」→「グリッドを表示」をクリックすると、「グリッド」の表示は消える。
11.「拡大」→「カスタム」→「100%」をクリックすると、元の大きさに戻る。
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■画像を反転または回転させる

 画像の反転には、水平方向(左右の反転)と垂直方向(上下の反転)がある。回転は、角度の指定があり、90度、180度、270度がある。

●画像の反転(水平方向)

 画像が左右に反転する。

1.メニューバーの「変形」をクリックする。
2.表示されるメニューの「反転と回転」をクリックする。
3.「反転と回転」の画面が表示されるので、「水平方向」
のラジオボタンを「on」にする。
4.「OK」をクリックする。
5.画像の左右が反転した。
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●画像の反転(垂直方向)

 画像が上下に反転する。

1.「反転と回転」の画面で、「垂直方向」のラジオボタンを
「on」にする。
2.「OK」をクリックする。
3.画像の上下が反転した。
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●画像の回転

 ここでは、90度を実行する。

1.「反転と回転」の画面で、「角度を指定」のラジオボタン
を「on」にする。
2.「90°」のラジオボタンを「on」にする。
3.「OK」をクリックする。
4.画像が、90度に回転した。
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●画像の範囲を選択して実行

 今までの「反転と回転」は、全画像に対して操作をしたが、「選択ツール」で範囲を選択した後、「反転と回転」を実行すると、選択した部分のみが「反転と回転」をするようです。試しに、下図の赤い枠の部分を選択して、「反転の水平方向」を実行した。指定した部分が左右反転している。

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■画像を「傾斜」させる

 「傾斜」は、水平方向と垂直方向に角度を指定する。

●水平方向に傾斜

  画像を水平方向に傾斜させる。

1.メニューバーの「変形」をクリックする。
2.表示されるメニューの「サイズ変更/傾斜」をクリックする。
3.「サイズ変更と傾斜」画面が表示されるので、傾きの欄
の水平方向に「10度」を入力する。
4.「OK」をクリックする。
3.画像が水平方向に10度傾いた。
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●垂直方向に傾斜

 画像を垂直方向に傾斜させる。

1.「サイズ変更と傾斜」画面で、傾きの欄の垂直方向に
「10度」を入力する。
2.「OK」をクリックする。
3.画像が垂直方向に傾いた。
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●水平と垂直方向に傾斜

 画像を水平方向と垂直方向に傾斜させる。

1.「サイズ変更と傾斜」画面で、傾きの欄の水平方向と
垂直方向に「10度」を入力する。
2.「OK」をクリックする。
3.画像が水平方向と垂直方向に傾いた。
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■画像ファイルから貼り付ける

 すでに作成した画像ファイルが「ピクチャ」フォルダに格納されているとする。そして、その画像ファイルをキャンパスに貼り付けした場合は、その貼り付けた画像は選択された状態になっている。よって、貼り付けた画像を移動したり、拡大縮小しても、前からある画像に対しては何も影響を与えない。貼り付けた画像以外をクリックすると、貼り付けた画像の選択は解除され、前からある画像と一体化となる。次からは、選択および自由選択ツールを使用しないと、画像を加工することはできない。次のように操作を実行する。

1.メニューバーの「編集」をクリックする。
2.表示されるメニューの「ファイルから貼り付け」を
クリックする。
3.「ピクチャ」フォルダから目的の画像ファイルをクリックして、「開く」を
クリックする。
4.キャンパス上に、画像が貼り付く。
5.画像上にポイントすると、ポインタが「十字の矢」
に換わる。
6.画像をドラッグして、任意の位置にドロップする。
7.ドロップしても画像ファイルは選択された
ままである。
8.斜めに拡大縮小しても、前からある画像に
影響を与えない。
9.貼りつけた画像以外をクリックすると、
貼り付けた画像の選択は解除され、前からある
画像と一体化となる。
次からは、選択および自由選択ツールで範囲を
選択しないと加工することはできない。
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■カメラまたはスキャナから取り込み

 カメラまたはスキャナから取り込みたい場合は、次の操作を行う。

1.メニューバーの「ファイル」をクリックする。
2.表示されるメニューの「カメラまたはスキャナ
から取り込み」をクリックする。
3.「デバイス選択」画面が表示されるので、「デバイス」をクリックして、「OK」を
クリックする。
4.後は、各デバイスの操作マニュアルを参照する。
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7.画像の加工

 キャンパスの画像は、選択および自由選択ツールで加工する範囲を選択すると、次のように画像を加工することができる。
   ・ 削除、コピー、移動
   ・ 左右、上下、斜めに拡大縮小
操作は、次の通り。

■加工する範囲を選択する

 まずは、選択および自由選択ツールで加工する範囲を選択する。範囲が選択できたらポインタのマークが「十字の矢」に換わる。

●削除する

 範囲を選択したら「Delete」キーを押す。このとき、「現在の背景色」に気をつけること。

1.この場合は「現在の背景色」が「薄緑」になって
いるため、削除した跡は、「薄緑」になる。
2.「現在の背景色」を換えると、うまく削除が
できた。

●コピーする

 コピーは、範囲を選択部分を右クリックする。

1.範囲が選択できたら、選択部分を右クリックする。
2.表示されるメニューの「コピー」をクリックする。
3.選択した部分以外の位置で、右クリックする。
4.表示されるメニューの「貼り付け」をクリックする。
5.左上にコピーされた画像が表示される。

●移動する

 移動は、コピーした画像を移動する場合は、コピーした画像をドラッグして任意の位置でドラッグすればいい。描画されている画像の一部を移動する場合は、「現在の背景色」に注意をすること。

1.コピーされた画像の部分をドラッグする。
2.任意の位置でドロップする。

●左右に拡大縮小する

 左右に拡大縮小は、選択部分の左右の辺をポイントして、ポインタが「左右の矢」に換わったら左右にドラッグする。

●上下に拡大縮小する

 上下に拡大縮小は、選択部分の上下の辺をポイントして、ポインタが「上下の矢」に換わったら上下にドラッグする。

●斜めに拡大縮小する

 斜めに拡大縮小は、選択部分の角をポイントして、ポインタが「斜め上下の矢」に換わったら斜め上下にドラッグする。

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8.描画を保存して「ペイント」 ソフトを閉じる

 折角作り上げた作品を保存しないと泣くにも泣けない。まずは、保存をする。そして、「ペイント」ソフトを閉じる。

1.メニューバーの「ファイル」をクリックする。
2.表示されるメニューの「名前を付けて保存」を
クリックする。
3.「名前を付けて保存」画面が表示される。
4.保存先フォルダが「ピクチャ」になっていることを確認する。
5.ファイル名を入力する。
6.ファイルの種類が「JPEG」になっていることを確認する。
7.「OK」をクリックする。
8.ペイントのウィンドウの右上にある「×(閉じる)」ボタンをクリックする。
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 皆さん、早速 Microsoft ペイントを使ってオリジナル作品を作ってください。


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