パソコン三昧 やさしい講座 〜第68回 USBメモリで、ビジネス文書を閲覧・編集する〜

USBメモリで、ビジネス文書を閲覧・編集する

ここでは、次のアプリを記載しています。
オフィス アプリ
 オフィス文書をその場で閲覧・編集する
 ・LibreOffice Portable 
プレゼン・ツール アプリ
 プレゼンテーションをわかりやすくする
 ・Zoomit 
メモ アプリ
 気づいたアイデアを簡単整理する
 ・iEdit 
PDF アプリ
 軽快に動作する PDFビュアーを使う
 ・Sumatra PDF Portable
 注釈機能を使ってPDFに書き込める
 ・PDF-XChange Viewer
 分割・結合・画像のPDF化もできる
 ・pdf_as
 PDF文書にコメントや画像を挿入する
 ・Foxit Reader Portable

 どこでも、オフィス文書が開けるように、文書ファイルと一緒にオフィスソフトを持ち歩こう。
 プレゼンを効果的に仕立てられるフリーソフトも入れておけば、営業先などでの説明でいっそう役立つ。
 また、出先で入手した情報を思いついたアイデアを、その場で整理するソフトもあると便利だ。 

オフィス文書をその場で閲覧・編集する

LibreOffice Portable

 最初に紹介するのは無料オフィスソフト「リブレオフィス・ポータブル」です。リブレオフィスは、マイクロソフトオフィスで作ったファイルを開くことができる。複雑なレイアウトは表示が乱れることがあるが、段組にしたワード文書、グラフを使ったエクセル文書などはほぼそのまま再現できる。文書フィルと一緒にUSBメモリで持ち歩くのに最適だ。閲覧はもちろん、編集もできる。
 表計算の「カルク」、ワープロの「ライター」、プレゼンの「インプレス」などの6つのソフトを含んでいる。
 インプレスでは、パワーポイントのファイルも開ける。パワーポイントが入っていないパソコンは多いだけにとても助かる。

LibreOffice Portableのインストール

 ウェブサイトから実行形式のファイルを入手して、USBメモリ内のフォルダにインストールする。

●リブレオフィス・ポータブルの配布先

ソフト名 LibreOffice Portable
配布先 http://portableapps.com/apps/office/
libreoffice_portable
提供 The Document Fondation & PortableApps.com
(John t.Haller)
 OS  10/8.1/7

●ダウンロード&USBメモリにインストールする

図1.上記の配布先のURLをクリックすると、下記ページが表示される。2種類配布されているが、容量の小さい左の「Multilingual」版で日本語表示が可能です。「Download X.X.X」をクリックする(@)。
図2.ダウンロードされたファイルをダブルクリックする(A)。「Language select」画面で「日本語」を確認して「OK」をクリックする(BC)。「インストール コンポーネント選択」画面で「Remove Extra Languges」にチェックを入れて(D)、「次へ」をクリックする(E)。
図3.「インストール先フォルダー」画面で、USBメモリ内のフォルダーを指定して、「インストール」をクリックする(FG)。インストールが終わったら「完了」をクリックする(H)。
図4.インストールが終わると、USBメモリ内のフォルダ内に「LibreOfficePortable」フォルダーが作られ(@)、そのフォルダーの中に3つのフォルダーと8つのファイルが生成されている(A)。
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LibreOffice Portableを開く

 「リブレオフィス・ポータブル」には、表計算の「カルク」、ワープロの「ライター」、プレゼンの「インプレス」などの6つのソフトを含んでいて、個別に起動することもできが、「LibreOfficePortable.exe」を使用すると、ランチャー的な役目をしてくれるので、便利です。ファイルをドラッグすると、自動的に対応したソフトが起動します。
図5.USBメモリ内の「LibreOfficePortable」フォルダー内の「LibreOfficePortable.exe」ファイルをダブルクリックして(@)、「リブレオフィス・ポータブル」を起動する(A)。既存のファイルを開くときは、画面上にドラッグする(B)。新規に作成する場合は、左ペインにあるメニューを選択する(C)。
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既存のファイルを開く

 ここでは、エクセル2010形式の文書を表計算ソフトのカルクで開いて、修正後は、そのまま「保存」をクリックすると良い。
図6.既存のファイルを画面上にドラッグする(@A)。表計算の「カルク」が開く(B)。修正後「保存」クリックする(C)。
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Microsoft Office との比較

 ここでは、エクセル2010形式の円グラフ文書を表計算ソフトのカルクで開いてみた。
図7.上の画面が、Microsoft Office 2010 で開いた画面です(@)。下の画面が表計算ソフトのカルクで開いた画面です(A)。
文字列は大差はないが、円グラフは若干違ってきます。
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ファイルの保存形式を変更する

 新規文書を保存するとき、初期設定では、独自のファイル形式で保存される。標準の保存形式をマイクロソフト オフィス形式にしておくと、両方のアプリで開くことができるの便利です。ここでは「表計算」で操作しますが、「文書ドキュメント」「プレゼンテーション」も同様な操作をしておく。
図8.「Calk 表計算ドキュメント」をクリックする(@)。「Calk」が開くので「ツール」メニューから「オプション」をクリックする(AB)。
図9.表示された画面で「読み込みと保存」欄の「全般」を選択し(C)、「ドキュメントの種類」欄を「表計算」(D)、「常に次の形式で保存」欄を「Microsoft Excel 2007-2013 XML」に変更して(E)、「OK」をクリックする(F)。「文書ドキュメント」「プレゼンテーション」も同様な操作をしておく。
図10.文書を作成して「保存」をクリックする(@A)。「名前を付けて保存」画面で「ファイルの種類」欄で、「Microsoft Excel 2007-2013 XML(.xlsx)(*.xlsx)」を確認して(B)、ファイル名を入力して「保存」をクリックする(CD)。
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パワーポイント も開いて見る

 パワーポイント互換のインスプレイがあるので、出先パソコンにパワーポイントがないときも大丈夫。 メニューなどの操作感は、パワーポイント2010 と似ているので違和感なく利用できる。
図11.「リブレオフィス・ポータブル」起動画面で、「ポワーポント」ファイルをドラッグする(@A)。インスプレイで開きました(B)。
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Drow 図形描画の操作

 「リブレオフィス」で、「Drow 図形描画」を操作するときは、既存PDFファイルでも、新規作成ファイルでも保存する際、ファイル形式は「odg」形式で保存される。また、PDFファイル形式のエクスポートで、PDF形式でも保存できるので、プレゼン資料のPDFをそのまま配布するときにも重宝する。リブレオフィスで作成したPDFは、 同ソフト上で文字を追加したりできる。もちろん、「アドビーアクロバットレーダーDC」で開くこともできる。
図12.「PDFファイル」をドラッグする(@A)。作業が終わったら「保存」をクリックする(B)。「名前を付けて保存」画面で「ファイルの種類」が「ODF図形描画(.odg)(*.odg」になっていることを確認して、ファイル名を入力して(C)、「保存」をクリックする(D)。
図13.タイトルの名前の拡張子が「.odg」になっていることを確認する(E)。「ファイル」メニューの「PDFとしてエクスポート」をクリックする(FG)。「PDFオプション」画面」で、ハイブリッド(CDFファイルを埋め込む)」にチェックを付けておけば(H)、PDFファイルをリブレオフィスで後から編集することもできる。ただし、「odg形式」で保存して置かないと、PDFファイルを読み込んだ時にエラーがでる。「エクスポート」をクリックする(I)。
図14.「エクスポート」画面で「ファイルの種類」が「PDF-Portable Document Formart(.pdf)(*.pdf)になっていることを確認し、ファイル名を入力して、「保存」をクリックする(JK)。これで、PDFファイルが出来上がります。
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このページは、下記の書庫を参照しました。
 パソコン雑誌「日経PC21」 発行 日経BP社(2012.9 P48-51)
                     (2017.11 P40)

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