Excel 2007 でグラフ作るポイント

　データの枠線をマウスを使ってデータ範囲を簡単に変更することができるが、注意点として、範囲が複雑になりすぎると、この枠線表示が追随できなくなり、表示されなくなくなることもある。そんな場合は、ダイアログボックスからデータ範囲を編集する必要がある。

「データ ソースの選択」画面でデータ範囲の変更

　「データ ソースの選択」のダイアログボックス（画面）で、「グラフ データ範囲」欄にグラフ全体の範囲が表示される。グラフ範囲が複雑な場合は空白となり、その下に「データ範囲が複雑すぎるため、表示できません」とのコメントが表示されることもある。データの範囲や「系列」や「項目」も編集することができる。

１．グラフを選択する。 ２．「グラフ ツールのデザイン」タブをクリックする。 ３．「データ」グループの「データの選択」をクリックする。

４．「データ ソースの選択」が面が表示される。 ５．「グラフ データ範囲」で、データの範囲を変更して、「OK」をクリックする。

「項目」も削除や追加をしたい場合

　「データ ソースの選択」のダイアログボックスで、左側の「凡例項目（係数）」には追加や削除」があるが、右側の「横（項目）軸」には追加や削除がない（図１）。
　例えば、６月の項目を削除したい。その場合どうするか。

1. 先ずは、「行/列の切り替え」をクリックして切り替える。
2. ６月を削除する。
3. 再び、「行/列の切り替え」をクリックして切り替えて、「OK」をクリックする。

　これで、すべてがうまくいきとはいえない。連続性のない複雑な範囲で、単純に行列を入れ替えることができない場合は、ボタンが押せないこともある。

図１●「データ ソースの選択」のダイアログボックス 　　右側の「横（項目）軸」には追加や削除がない。

●６月の項目を削除するには １．先ずは、「行/列の切り替え」をクリックして切り替える。

２．６月を選択して、「削除」をクリックする。 ３．再び、「行/列の切り替え」をクリックして切り替える。

４．６月が削除されていることを確認して「OK」をクリックする。

５．グラフ上で、６月が無くなった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　Top へ

データをグラフにコピー＆ペーストする

　元データの範囲を変更する方法は幾通りか説明したが、こんなほ法もある。新しいデータをグラフ上にコピー＆ペーストするだけでいい。このとき、系列と項目が自動判定されるようになっている。もしも判定が思い通りにいかない場合は、いったん「元に戻す」ボタンで取り消してから、「形式を選択して貼り付け」コマンドを使って貼り付けるとよい。ダイアログボックスが表示されるので、どのデータ範囲を追加するかを指定することができる。

新しいデータ系列を追加する

　　系列の「太陽電池」をグラフに追加する。

１．データ範囲（G2〜G8)選択する。 ２．「ホーム」タブの「クリップボード」グループの「コピー」をクリックする。

３．「グラフ」を選択する。 ４．「ホーム」タブの「クリップボード」グループの「貼り付け」でをクリックする。 ５．グラフ上に系列に「太陽電池」が追加された。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　Top へ

SERIES関数を使う

　SERIES関数を使った数式は、系列を選択したときに表示される（それ以外の要素を選択しているときには表示されない）。
　SERIES関数は、次のような構造になっている。　　

=SERIES(系列名,項目軸ラベル範囲,データ値範囲,プロットの順番

　例えば、SERIES関数の末尾の番号を書きなおすと、図１のように簡単にプロット順を入れ替えることができる。また、図２のようなグラフで、新しいデータが追加されたときに、数式を書きなおすことでデータ範囲を簡単に変更できる。この方法は、グラフ シートなど別シートに作成されたグラフに対しては効率的な方法です。

SERIES関数を使ってプロット順を切り替える

　係数の「合成樹脂」の順番を変える。

１．「合成樹脂」の棒グラフをクリックして、データ系列を選択する。 ２．数式バーにSERIES関数を使った数式が表示される。

図１●　プロット順番を入れ替える ３．最後の因数は、「プロットの順番」を表示している。ここの「１」を「３」に書き換える。 ４．プロットの順番が入れ替わった。

SERIES関数を使ってデータ範囲を切り替える

　　新しいデータ（A15〜B16Ｂ）をグラフに追加する。
　今までは、データ範囲をドラッグなどで、変更して追加していたが、今回は、SＥRIES関数を使ってグラフに追加する。

図２●新しいデータを追加する １．グラフの折れ線線をクリックする。 ２．数式バーにSERIES関数を使った数式が表示される。

３．SERIES関数の２番目の因数と３番目の因数の「１４」を「１６」に書きかえる。 ４．グラフ上に、新しいデータ（A15〜B16Ｂ）が追加された。

　　　　　　　　　　　　このページのTop へ
　　　　　　　　第２軸のあるグラフを作る へ