重要データの改ざんを防止する(エクセル)
極秘情報をシートごと隠す
特定のシートの閲覧を制限する場合は、シートを丸ごと隠すのが手っ取り早い。
●シートを非表示にする
個人情報を入れた表が不特定多数の人の目にさらされるのを避けたい。こんなときはシートごと隠してしまう。
図20 「個人情報」シート見出しを右クリックして(@)、開くメニューから「非表示」をクリックする(A)。 | |
図21 「個人情報」シートが非表示になり、「社員リスト」シートだけが表示される。 | |
●非表示だけでは不十分
非表示だけでは、簡単に再表示ができてしまう。
図22 残ったシート見出しを右クリックして(@)、開いたメニューの「再表示」をクリックする(A)。「再表示」画面で、「個人情報」を選択して、「OK」をクリックする(BC)。 | |
図23 「個人情報」シートが表示され、「営業部社員個人情報」を表示することができる。 | |
●「シート構成」を保護すれば万全になる
隠したシートを再表示できないようにする。
図24 あらかじめシートを非表示にしておく(@)。「校閲」タブの「ブックの保護」をクリックする(AB)。(エクセル2003では、「ツール」メニューの「保護」→「ブックの保護」を選ぶ。) 「シート構成とウィンドウの保護」画面で、「シート構成」にチェックを付ける(C)。パスワードを入力して「OK」をクリックする(DE)。「パスワードの確認」画面で、再度パスワードを入力して、「OK」をクリックする(FG)。 |
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図25 今度は、右クリックしても、開いたメニューに「再表示」や「挿入」「削除」といったシート構成を変更するメニューがすべて無効になる。 | |
●ブックの保護を解除するには
ブックの保護を解除するには、「校閲」タブの「ブックの保護」を選択する。
図26 「校閲」タブの「ブックの保護」をクリックする(@A)。「ブック保護の解除」画面で、図24で設定したパスワードを入力して、「OK」をクリックする(BC)。 | |
ファイルを丸ごと閲覧制限する
ファイル自体にパスワードを設定して保存しておくと、そのファイルを開こうとしてもパスワードを要求されるので、パスワードを知らなければ開くことができない。
●ファイルを保存し直す
ファイルにパスワードを設定するには、ファイルを保存し直す。
図27 「ファイル」タブの「名前を付けて保存」をクリックする(@A)。(エクセル2007では「Office」ボタン、エクセル2003では「ファイル」メニューをクリックして、「名前を付けて保存」を選ぶ。) | |
図28 「名前を付けて保存」画面で、「保存先」と「ファイル名」を指定し、(@A)。「ツール」をクリックする(B)。開いたメニューの「全般オプション」をクリックする(C)。 | |
図29 「全般オプション」画面で、「読み取りパスワード」を入力して、「OK」をクリックする(@A)。「パスワード確認」画面で、再度パスワードを入力して、「Ok」をクリックする(BC)。「名前を付けて保存」画面で、「OK」をクリックする(D)。 | |
●ファイルを開いてみる
実際に「社員リスト」のファイルを開いてみる。
図30 「社員リスト」のファイルをダブルクリックする。 | |
図31 「パスワード」画面が表示され、「社員リスト」ファイルを開くことができない。図29で設定したパスワードを知ってる人しか開くことができない。 | |
●ファイルのパスワードを解除するには
一度、ファイルを開いて再度、名前を付けて保存をする。
図32 一度、「社員リスト」のファイルをダブルクリックして、図29で設定したパスワードを入力して開く(@A)。 | |
図33 再度、「名前を付けて保存」 を実行する(@A)。 | |
図34 「名前を付けて保存」画面で、「保存先」と「ファイル名」を確認して(@A)、「ツール」の「全般オプション」をクリックする(BC)。「全般オプション」画面で、「読み取りパスワード」を選択して、「Delete」キーで削除して(D)、「OK」をクリックする(E)。 | |
図34 「名前を付けて保存」画面で、「保存」をクリックする(@)。「名前を付けて保存の確認」画面で、「はい」をクリックする(A)。これで、ファイルのパスワードは解除される。 | |
このページは、下記の書庫を参照しました。
日経PC21 発行 日経BP社2013 201304 (P110-P115)
日経PC21 発行 日経BP社2013 201304 (P110-P115)