パソコン三昧 やさしい講座 〜第86回 Dドライブをデータ専用領域にする〜

Dドライブをデータ専用領域にする

3つのメリット

 製品によっては、CドライブのほかにDドライブが用意されている。この場合、Cドライブに余裕があるのならば、Dドライブを「データ専用」の領域にして使用する。 Cドライブはウィンドウズ(OS)やソフトの保存用に、Dドライブをデータの保存用にして役割分担すると、次の3つのメリットがある。
  • 1つめは、Cドライブの快適さが長続きすること。
     文書やメールなど、頻繁に更新するファイルをDドライブに移せば、Cドライブが身軽になり、 断片化も少なくなる。デフラグなどのメンテナンス作業も短時間で済み楽だ。
  • 2つめは、手軽なバックアップ先として活用できること。
     大事なデータはCD-RやDVDなどに保存しておくのが理想だが手間がかかる。 いちいちディスクに書き込むのが面倒でやらずじまいなら 、Dドライブに手軽にバックアップしておいたほうが安全だ。
  • 3つめは、パソコンのトラブル時にも安全なこと。
     例えばトラブルを解決するためにウィンドウズ(OS)の再インストールが必要になると、Cドライブの データはすべて消えてしまう。大事なデータをDドライブに移しておけば、データは最新の状態で保たれる。

標準フォルダをDドライブに移動する

 先ず最初にCドライブにある標準フォルダ構造を確認して、Dドライブに標準フォルダを作成する。その後、Dドライブに移動する。

Dドライブに標準フォルダを作成する

 図1は、Windows 7とVistaのCドライブの標準フォルダの構造である。これと同じフォルダ構造をDドライブに作成する(図2)。
図1 Windows 7とVistaのCドライブの標準フォルダの構成は、下図のようになっている。
図2 DドライブにCドライブと同じようなフォルダを作成する。
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Dドライブに移動する

 Dドライブに標準フォルダができたならば、Cドライブにある標準フォルダをDドライブに移動させる作業に入る。フォルダは、ひとつずつ移動させる。移動手順はすべて同じなので、「ドキュメント」フォルダで手順を記述する。
図3 スタートメニューから自分のユーザー名をクリックする(@A)
図4「マイドキュメント」を右クリックして、表示されるメニューの「プロパティ」をクリックする(@A)。
図5 「場所」タブを選択して、「移動」をクリックする(@A)。
図6 「移動先」の画面で、「コンピュータ→Dドライブ→Jibunフォルダ→Documents」と選択して「フォルダの選択」をクリックする(@D)。
図7 「マイ ドキュメントのプロパティ」画面で、「場所」タブを選択@、「移動先のフォルダ」が表示されていることを確認して(A)、「OK」をクリックする(B)。
図8 「フォルダの移動」画面で、「はい」をクリックする(@)。 
 これで、Cドライブにある「ドキュメント」フォルダの中身がすべて、Dドライブの「Documents」フォルダに移動される。
 同様な作業を「マイピクチャ〜マイビデオ」の各フォルダについて行う。図4のフォルダと図6の移動先のフォルダに気をつけて作業を進める。

他のフォルダもDドライブに移動する

  標準フォルダ以外のフォルダでも、「フォルダ」を右クリックして、「プロパティ」を選択して、「プロパティ」画面で「場所」のタブがある場合は、標準フォルダを移行した手順と同じ手順で移動することができる。例えば、「デスクトップ(Desktop)」や「ダウンロード(Download)」をよく使用する場合は、保存先のフォルダをDドライブに作って、図4〜図8と同じ手順で移動できる。
図9 例えば、「ダウンロード」フォルダを右クリックして、「プロパティ」を開いて、「場所」タブがあれば、Dドライブに移動することができる。

初期常態に戻すには

 元の状態に戻すには、図4で、「マイ ドキュメントのプロパティ」を開き、次の手順を行う。
図10 「場所」タブを選択して、「標準に戻す」を選択、「OK」をクリックする(@B)。

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このページは、下記の書庫を参照しました。
 日経PC21 2013年1月号(P46-P51)

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