パソコン三昧 やさしい講座 〜第88回 レジストリを整理して動作を快適にする〜

レジストリを整理して動作を快適にする

 長く使い込んだパソコンほど動作が鈍くなるのは、レジストリに不要な情報がたまっているからです。探している情報がなかなか見つからないと、OSやソフトが次の作業に移れないからです。
 レジストリとは、パソコンの動作に必要な設定情報を管理するデータベースのこと。これが不要な情報で肥大化すると、必要な情報を読み出すのにもたつき、パソコンの動作が重くなる。これを解消するために、元凶である不要な情報を一掃する。ここでは、レジストリの整理に便利なフリーソフト「Wise Registry Cleaner(ワイズ・レジストリ・クリーナー)」を利用する。
 このソフトは、レジストをスキャンして、不要な情報をリストアップする。その後、「クリーン開始」をクリックすることで、不要な情報を削除する。デフォルトでは、削除する前に、レジストリをバックアップしている。また、システムの復元ポイントを表示することができる。システムの復元ポイントは、Windows Updateのときやソフトのインストールのときに自動的に作られる。レジストリなどを触る場合は、直前の状態を復元ポイントとしたい。 このソフトはシステムの復元ポイントを作ることができます。

Wise Registry Cleanerをインストールする

Wise Registry Cleaner
 (ワイズ・レジストリ・クリーナー)
作者:WiseCleaner.com    OS:8/7/Vista/XP
http://www.wisecleaner.com/

図1 上記URLをクリックすると、下記ページが開く。「「Products」タブの「Wise Registry Cleaner」をクリックする(@A)。
図2 下記画面で、「Download Now」をクリックする(@)。
図3 下記画面で、「Download Now」をクリックすると(@)、「WRCFree.exe」ファイルがダウンロードされる(A)。
図4 「WRCFree.exe」ファイルをダブルクリックして、インストールする。インストールの最後の画面で、「不要ファイルの削除ツール」をインストールしないように、チェックを外して(@)、「Finish」をクリックする(A)。インストールが完了すると、デスクトップにアイコンが表示される(B)。
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Wise Registry Cleanerを起動する

 ソフトを起動して、日本語が使えるようにする。また、このソフトを使ってパソコンの動作が不具合になったとき、元の状態に戻せるように、システムのバックアップをする。レジストリを整理して、削除の対象を設定できる。

●日本語が使えるようにする

図5 Wise Registry Cleanerを最初に起動すると、下記画面が開くので「日本語」にチェックを入れて(@)、「OK」をクリックする(A)。

●システムの復元ポイントを作る

 Wise Registry Cleanerが開いたら先ず最初に、システムの復元ポイントを作る。
図6 「バックアップ」をクリックすると(@)、「バックアップ」画面が開くので、「システム復元ポイントを作成」をクリックする(A)。
図7 「システムの復元ポイントを作成中」(@)、完了すると「インフォメーション」画面が表示されるので、「OK」をクリックする(A)。

●システムの復元ポイントを確認する

図8 「復元」をクリックして(@)、「システムの復元」タブを開く(A)。説明に「Created by Wise Registry Cleaner」と、バックアップされていることを確認にして(B)、「閉じる」をクリックする(C)。

不要な情報を削除する

●領域を指定する

 通常、Wise Registry Cleanerが起動すると、「レジストリ・クリアーナ」タブが開く。初期設定のままでよい場合は、「スキャン開始」をクリックすればよい(図9のD)。例えば、「最近開いたファイル」などの履歴を活用しているならば、削除の対象から外すとよい。
図9 Wise Registry Cleanerが起動すると「レジストリ・クリーナ」タブが開く(@)。履歴機能を使っている場合は、「領域を指定」をクリックする(A)。「領域指定」画面が開くので、「ユーザーの最近使った履歴」のチェックを外して(B)、「OK」をクリックする(C)。「Wise Registry Cleaner」画面に戻って「スキャン開始」をクリックする(D)。

●不要な情報をリストアップする

図10 図9の「スキャン開始」をクリックすると、不要な情報の検索が始まる。この作業は数分かかる。
図11 検索が終わると、見つかった問題点がどれだけあったか、結果が表示される。

●不要な情報の具体的な内容も確認できる

図12 下図のデータの先頭に「 」をクリックすると、個別の問題点の詳細を参照できる(@)。

●ボタン1つで不要な情報を一括削除する

図13 「クリーン開始」をクリックすると、一瞬のうちに削除が完了する(@)。
図14 結果が表示される(@)。解決できなかった項目リストも確認できる(A)。
問題点が残ったとしても、この時点で高速化の効果が出ていれば、無理に削除する必要はない。

さらに踏み込んでレジストリを最適化する

 不要な情報を削除してもまだ動作がもたつくという場合は、レジストリの最適化を実行しよう。残された必要な情報をきれいに並べ直し、レジストリをコンパクトにするのがレジストリの最適化だ。
図15 「レジストリのデフラグ」タブをクリックして(@)、「分析」をクリックする(A)。
図16 「レジストリ分析中」画面が表示されるので、分析が終わるまでしばらく待つ。
図17 分析が終わると分析結果が表示される(@)。「デフラグメント」をクリックすると、最適化が実行される(A)。 
図18 画面の指示に従って、パソコンを再起動する(@)。

調子が悪くなっても元に戻せるので安心

 レジストリの整理や最適化は、高速化の効果が大きい反面、トラブルが起きる可能性もゼロではない。運悪く 正常な情報を失ってしまうと、パソコンの動作に大きな影響がでることもある。 そんなときは「復元」機能を使って、元の状態に戻せる。
 このソフトは、不要な情報を削除する前に、レジストリをバックアップをしてくれる。また、システム復元ポイントを表示してくれる。

●レジストリを元の状態に戻す

図19 「復元」をクリックして(@)、「レジストリ・バックアップ」タブを開く(A)。「バックアップ」を選択して、「復元」をクリックする(B)。

●システムを元の状態に戻す

 レジストリの復元で調子が戻らない場合は、システムを元の状態に戻す。
図19 「復元」をクリックして(@)、「システムの復元」タブを開く(A)。Wise Registry Cleanerでバックアップした復元ポイントを選択して、「復元」をクリックする(B)。

オマケの高速化機能も試してみよう

 レジストリの整理とは関係ないが、パソコンを高速化させるための設定変更を自動的にやってくれる機能もあるで、試してみよう。
図20 「システムの調整」をクリックして(@)、「最適化」をクリックする(A)。
図21 最適化が終わると下記画面が表示される。

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このページは、下記の書庫を参照しました。
 日経PC21 2012年10月号(P96-P99)

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