パソコン三昧 やさしい講座 〜第70回 USBメモリで、ファイルの操作や管理・データの同期を行う〜

USBメモリで、ファイルの操作・管理を行う

間違えて消したファイルを復元&完全削除する

Portable Undelete 360

 USBメモリに保存したファイルは、HDDに保存した場合と異なり、ファイルを削除すると、ゴミ箱に入らずにいきなり消えてしまう。こんなときでも復元できるソフトを用意しよう。ファイルを削除した直後なら高い確率で復元できる。
 お薦めは、「Portable Undelete 360」。対象ドライブとしてUSBメモリを選ぶと、復元の可能性があるファイルが表示される。
 また、このソフトは、ファイル削除機能もあり、削除済みファイルを復元不能にする完全消去機能も持っている。 

Portable Undelete 360のインストール

 ウェブサイトから実行形式ファイルを入手し、USBメモリにコピーする。

●ポータブル・アンデリート360の配布先

ソフト名 Portable Undelete 360
配布先 http://www.softpedia.com/
progDownload/Portable-Undelete-360-
Download-176614.html
作者 File Recovery OS 7/Vista/XP

●ダウンロードUSBメモリにコピーする

1.上記の配布先のURLをクリックすると、下記ページが表示されるので、「Softpedia Secure Download(US)」をクリックする(@)。
2.ダウンロードしたファイルを(@)、USBメモリ内のフォルダにコピーする(A)。
これでインストールは、お終わりです。
              topへ

ソフトの画面を日本語にする

 Portable Undelete 360の画面が日本語になるように設定する。
1.USBメモリ内の実行形式ファイルをダブルクリックする(@)。
2.Portable Undelete 360が開くので、「English」の右にある「▼」をクリックして(A)、「日本語」をクリックする(B)。
3.表示が日本語になりました。
             topへ

復元できるファイルをスキャンする

 ここでは、Jpegファイルを復元してみた。
1.「ファイルの復元」タブをクリックして(@)、「検索」をクリックする(A)。
2.「論理ドライブを選択してください」の画面で、復元したいUSBメモリを選択して(B)、「開始」をクリックする(C)。
3.復元できる可能性があるファイルが一覧表示される。
4.左側画面で、ファイルの種類を選択して絞り込む(@)。[注]
5.右側画面で、復元したいファイルにチェックを入れる(A)。
6.「開始」をクリックする(B)。
[注]Excel 2007/2010のファイルが「Microsoft Excelテンプレートではなく「その他のファイル」に分類されたり、ワードのファイルが「ASDファイル」に分類されるなど、左端の分類通りに振り分けられないケースがある。
7.選択されたファイルの復元先を設定して(@)、「開始」をクリックする(A)。
[注」復元先をUSBメモリにすると、復元するデータが上書きされる危険があるので、必ずHDDに設定する。
8.右側の画面で、ファイルの状態で、「最良」「中」「上書きされています」など表示されるが、「最良」となっているファイルでも、正しく復元されないことがある。
9.復元が終わると、下記画面が表示されるので、復元ファイルを開く場合は「開く」をクリックする(@)。
10.復元を終了させる場合は「閉じる」をクリックする(A)。
11.ここでは、Jpegファイルを選択したが、見事復元することができました。
             topへ

復元できないようにファイルを削除する

 まず最初に、ファイルを削除します。続いて削除したファイルに上書きをして、二度と復元できないようにします。この上書きには時間が掛かりますので、少しずつ実行したほうがよろしいです。
1.「ファイル抹消」タブをクリックする(@)。
2.USBメモリの中で、削除したいファイルを(A)、ソフトの画面にドラッグ&ドロップして(B)、「ファイル抹消」をクリックする(C)。
3.確かにUSBメモリ内のファイルは(@)、削除された(A)。
4.次に「ファイルの抹消」タブを選択して(@)、「FSの抹消」をクリックする(A)。
5.「以前削除されたファイルをすべて削除する」画面が表示されるので、「USBメモリ」を選択する(B)。
6.続いて「クラスターチップを抹消する」と「MFTの空きディスク領域」にチェックを入れて(C)、「開始」をクリックする(D)。
7.上の画面は、実行中(@)。かなり時間が掛かります。
8.「ファイルの抹消」が終わると、下の画面が表示されるので、「閉じる」をクリックする(A)。
9.「Portable Undelete 360」を終了させるときは「終了」をクリックする(@)。
            このページのTop へ
削除できないファイル、フォルダを削除する へ

このページは、下記の書庫を参照しました。
 パソコン雑誌「日経PC21」 発行 日経BP社(2012.9 P34-41)

inserted by FC2 system