Paragon Backup & Recovery バックアップツール
バックアップツールはいろいろとあるが、「Paragon Backup & Recovery」は、個人ユーザーに限り無償で利用できるイメージバックアップツールです。
このツールは、デフォルトでは、仮想モードが有効になっており、ウィザードの操作が完了しても、メイン画面で、「Apply」ボタンをクリックしない限り処理は開始されない。「Apply」ボタンをクリックするまでは、何度もやり直しができるので、いろいろな操作の試みができる。
メイン画面で、「Discard」ボタンをクリックすると、今まで操作して設定した内容を取り消すことができ、最初から操作を始めることができる。
しかし、最新のバージョンでは、デフォルトでは、「仮想モード」がオフになっているようです。
特長は、次の通りです。
- スケジュールバックアップができる。
- 差分バックアップができる。
- バックアップアーカイブを仮想ドライブにマウントする機能がある。
- USBメモリやCD/DVDメディアにリカバリメディアを作成できる。
目 次
■ 「Paragon Backup & Recovery」のインストール
■ システムドライブをバックアップする
■ スケジュールバックアップを実行する
■ 差分バックアップを実行する
■ バックアップアーカイブからの復元を実行
■ バックアップアーカイブからファイルを個別に復元する
■ バックアップアーカイブを仮想ドライブにマウントする
■ 復元用のブータブルUSBメモリの作成
■ 復元用のブータブルUSBメモリを使用する
■ 「Paragon Backup & Recovery」のインストール
Paragon Backup & Recovery をインストールするには、無償のシリアルキーが必要です。シリアルキーを取得するには、インストールウィザードの「Registration」画面で「
Registration」ボタンをクリックする。登録ページが表示されるので、必要な情報を入力して「SUBMIT」ボタンをクリックする。入力したメールアドレスに
「eservice@paragon-software.com」からメールが届く。あとは記載されたプロダクトキーとシリアルナンバーを入力すればインストールが実行できる。
ソフト名 | Paragon Backup & Recovery |
入手先 | http://www.paragon-software.com/home/br-free/ |
作者 | Paragon Technologie GmbH |
1.上記、入手先のURLからダンロードした「br_free.msi」ファイルをダブルクリックする。 2.インストールウィザードの「Registration」画面で「Registration」ボタンをクリックする。 |
3.登録ページが表示されるので、必要な情報を入力して「SUBMIT」ボタンをクリックする。 |
4.上記で入力したメールアドレスに「eservice@paragon-software.com」からプロダクトキーとシリアルナンバーが記載されたメールが届く。 5.記載されたプロダクトキーとシリアルナンバーを入力して、「OK」をクリックすればインストールが実行できる。 |
■ システムドライブをバックアップする
バックアップの保存先としては、ローカルハードディスクやネットワークドライブ、CD/DVDなどができる。ローカルハードディスクに保存する場合は、システムドライブとは別の物理ドライブに保存することが望ましい。
今回は、システムドライブ[C:]をUSB接続ハードディスクにバックアップする。ここでは、「F:」ドライブを使用する。
1.Paragon Backup & Recoveryがインストールできると、デスクトップ上にアイコンが表示されるので、ダブルクリックして実行する。 2.下記画面が表示される。 3.「Open Advanced Interface」をクリックする。 このボタンをクリックしないで、「Backup」を実行すると、「仮想モード」がオフで実行される。 |
4.下記画面が表示されるので、画面上をクリックする。 |
5.しばらくすると、下記画面が表示される。 |
6.「Backup」をクリックする。 7.「Welcom to the Backup Wizard」画面が表示されるので「Next」をクリックする。 |
8.下記画面で、Local Disk(C:)を選択して、「Next」をクリックする。 |
9.「Save data to local/network drives.」を選択して、「Next」をクリックする。 |
10.保存先のドライブを選択して、「Next」をクリックする。 |
11.コメントがあれば入力をする。 12.「Back up now」を選択して、「Next」をクリックする。 ここで、「Schedule backup」を選択すると、バックアップのスケジュールが設定できる。 |
13.設定した内容が表示される。「Next」をクリックする。 |
14.「Finish」をクリックするが、バックアップは実行しない。 |
15.メイン画面に戻る。ここで、「Apply」ボタンをクリックすると、「Apply pending changes?」画面が表示され、「Yes」をクリックするとバックアップが開始される。 ここで、「Discard」をクリックすると、今までの操作は削除され、最初からの操作になる。 |
16.バックアップが始まる。「Show Operation details」タブをクリックするとバックアップ データが見られる。 17. Buckup が終了すると、この画面の右下にあるボタンが「Close」ボタンに代わりので、終わるときは、このボタンをクリックする。 18.「Shutdown system on complete」のチェックボックスをオンにすると、Backup画「終了すると、パソコンの電源が自動的に切れる。 |
19.最初の画面に戻る。 |
■ スケジュールバックアップを実行する
定期的にバックアップさせたい場合に使用する。バックアップウィザード画面は、バックアップ先にCD/DVDメディアを選択できない点を除き、通常のバックアップ同様です。
ウィザードの最後に「Scheduler」画面が表示されるので、実行スケジュールを指定する。
スケジュールバックアップは、仮想モードが使用されず、ウィザードの完了時点でスケジュールが登録される。
1.バックアップ ウィザードの「Backup comment and mode」画面で、直ちにバックアップをするか、スケジュールバックアップをするかの選択ができる。 2.「Schedule backup」を選択して、「Next」をクリックする。 |
3.「Scheduler」画面で、「▼」ボタンをクリックすると、次の6つのモードがある。 (1)「Once」は1回きりのバックアップスケジュール (2) 「At System Startup」はWindowsが起動した際にバックアップするというスケジュール (3) 「At Logon」はユーザーがWindowsにログオンした際にバックアップするというスケジュール (4)「Daily」は毎日決まった時間にバックアップ (5)「Weekly」は毎週決まった曜日にバックアップ (6) 「Monthly」は毎月決まった日付にバックアップとなります。 4.いずれかを設定して、「Next」をクリックする。 |
5.仮に「Weekly」を設定して、「Next」をクリックする。 |
6.設定した内容が表示される。「Next」をクリックする。 |
7.ウィザードを閉じる。「Next」をクリックする。 |
8.メイン画面で、「Schduled Taske」タブをクリックすると、スケジュールされたバックアップタスクを見ることができる。 |
9.「スケジュールされたバックアップタスク」を右クリックすると、メニューが表示される。 ・「Run Now」で直ちに実行。 ・「Delete Task」で、削除。 ・「Properties」で、スケジュールの内容を変更できる。 |
10.上記画面で、「Properties」を選択すると、下記画面が表示される。 11.「Scheduler」タブを選択して、スケジュールを変更できる。 |
■ 差分バックアップを実行する
1.メイン画面で、Advanced Backup Taskの「Differential Bacup」をクリックする。 2.「Differential Backup Wizard」画面が表示されるので、「Next」をクリックする。 |
3.すでにバックアップした内容が表示されるので、どのアーカイブで差分バックアップをするのかを選択をして、「NEXT」をクリックする。 ここでは、Cドライブを選択する。すると、下段にフルにバックアップしたときの内容が表示される。 File:のところに F/arc_311211072505773/ arc_311211072505773.PBF とバックアップしたフォルダが分かる。 |
4.3項でバックアップアーカイブを指定すると、バックアップ対象ドライブが自動的に表示される。 5.選択をして、「Next」をクリックする。 |
6.「Save data to local/network drives.」を選択して、「Next」をクリックする。 |
7.ここで、手順3.で表示されたFile:F/arc_311211072505773を選択する。すでに差分を保存するフォルダが下図の下段のArchive
name[diff_160112013345833]が用意されていて、上記のフォルダの中にフォルダとして保存される。下図の上段のArchive
location:に表示される。「Nexit」をクリックする。 結局は、手順3.でフルにバックアップしたフォルダーの中に差分が追加されることになります。 |
8.コメントがあれば入力する。 9.「Back up now」を選択して、「Next」をクリックする。 |
10.設定した内容が表示される。「Next」をクリックする。 |
11.「Differential Backup Wizard」画面が表示されるので、「Finish」をクリックする。 |
12.メイン画面に戻るので、「Apply」ボタンをクリックする。 13.「Backup & Recovery」画面が表示されるので「Yes」をクリックする。 |
14.差分のバックアップが始まる。 「Hide proguress messages」をクリックすると、Backup の情報が表示される。 |
15.Backup が終了すると、下記画面が表示される。 16.エラーのないことを確認して、「Close」クリックする。 |
17.今までの手順のフォルダ名が異なりますが、フルにバックアップしたフォルダ名が[arc_210416213128207」(@)で、差分のバックアップは、フォルダ名[diff_21416223019948]となります(A)。 |
18.差分のバックアップは、どこに保存されているのかと掲示板で質問を頂きましたので、■差分バックアップの手順3,7,17を変更しました。 差分バックアップは、確かに保存容量は少なくて済むが、バックアップ時間は、全部をバックアップする時間とあまり差はないようでした。 |
■ バックアップアーカイブからの復元を実行
1.タスク一覧から「Restore」をクリックする。「ウィザード」画面が表示されるので、「Next」をクリックする。 |
2.「Browse for Archive」画面で、復元にしようするバックアップアーカイブを選択して、「Next」をクリックする。 |
3.「Which folders and files to restore」画面では、何もしないで「Next」をクリックする。 ここで、「+」をクリックすると、ファイル単位の復元になる。 |
4.復元先を指定する。デフォルトで、元の場所が選択されているので、通常は、「Next」をクリックする。 |
5.よくわかりませんが、ここでパーティションが変更できそうですね。とりあえず何もしないで「Next」をクリックする。 |
6.ウィザードを閉じる。「Finish」をクリックする。 |
7.メイン画面に戻るので、「Aply」ボタンをクリックして、復元を実行する。「Discard」ボタンをクリックすると、今までの操作は削除され、最初からの操作になる。 |
■ バックアップアーカイブからファイルを個別に復元する
1.「Which folders and files to restore」画面で個別のファイルやフォルダのチェックボックスを「On」にすると、ファイル単位の復元を実行する。 2.例えば、「MyWork」フォルダのチェックボックスを「On」にして、「Next」をクリックする。 |
3.この画面のRestore files to:がデフォルトの「Original location」の場合は、ファイルやフォルダが元の場所に復元される。 4.既存のファイルに上書きするには、「Replace existing files」を選択する。 |
5.Restore files to:で、「Specifiic folder」を選択した場合は、コピー先を指定して復元処理を実行できる。 |
6.設定内容が表示される。「Next」をクリックする。 |
7.ウィザードを閉じる。「Finish」をクリックする。 8.メイン画面に戻るので、「Aply」ボタンをクリックして、復元を実行する。 |
■ バックアップアーカイブを仮想ドライブにマウントする
Paragon Backup & Recoveryにはバックアップアーカイブを仮想ドライブにマウントする機能が備わっている。仮想ドライブにマウントすれば、エクスプローラ上でファイルの内容を確認しながら復元できるので、状況によっては、ファイル単位での復元機能を使用するより便利である。但し、仮想ドライブは書き込み禁止なので、内容を変更することはできない。
バックアップアーカイブを仮想ドライブに
マウントするには、
1.メイン画面の右側にある「Archives」タブをクリックする。 2.右側下に表示されている「バックアップアーカイブ」を右クリックする。 3.表示されるメニューの「Mount the Selected Arhive」選択する。 |
4.ドライブレターを指定して、「Yes」をクリックする。 |
5.確かに「G:」ドライブができて、中身を参照することができる。 |
「バックアップアーカイブから復元する」と
同じ操作をするには、
1.「Restore from the Select Archives」を選択すると、バックアップアーカイブが仮想ドライブに変わっただけで、操作は、「バックアップアーカイブから復元する」と同じである。 |
「ファイルを個別に復元する」と
同等な操作をするには、
1.「Restore file form Archives」を選択する。 |
2.「Select transfer objects」画面が表示され、復元したいファイルやフォルダを選択できる。 |
仮想ドライブを解除するには、
1.「Unmont the Selected Archive」を選択する。 |
2.「Yes」をクリックする。 |
■ 復元用のブータブルUSBメモリの作成
リカバリメディアとして、USBメモリに作成する。USBメモリの容量は約93MBです。
1.「Tools」の「Recovery Media Builder」をクリックする。 2.「Recovery Media Builder」画面が表示されるので、「Next」をクリックする。 |
3.「Flash Memory」を選択して、「Next」をクリックする。 |
4.「Recovery Media Options」画面で「Typical」を選択して「Next」をクリックする。 |
5.見えているのがUSB接続されているUSBメモリなので、選んでから「Next」をクリックする。 |
6.USBメモリの中にある全データが失われるという警告画面が表示されるので、「OK」をクリック する。 |
7.作成中。 |
8.作成完了、「Finish」をクリックする。 |
9.ブータブルUSBメモリに必要な容量は92.3.MBほどです。 |
■ 復元用のブータブルUSBメモリを使用する
USBメモリから起動して、復元作業を実施する。この手順を詳しく説明しているWebを見つけましたので、こちらをご覧ください。
仮想モードなどを備えた高機能バックアップツールの「Paragon Backup & Recovery」を使ってみましょう。
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