パソコン三昧 やさしい講座 〜第89回 Windows8の基本操作をマスターする〜

Windows8の基本操作をマスターする

 続いてストアアプリとデスクトップ向けアプリのインストールおよび便利なショートカットキーについて、少し記述する。

標準で付属する主なストアアプリ

 Windows8は、タッチパネルならば、スマホのように使えるウィンドウズストアアプリとWindows7と同様に使えるようにデスクトップ用アプリが同居している。
 スタート画面の左側に標準ストアアプリを起動するためのタイルが並んでいる。メーカー製パソコンでは、その右側にメーカーが独自にプレインストールしたストアアプリの タイルが並ぶ。ワードやエクセルなどのデスクトップアプリのタイルはさらにその右側にある。
 標準ストアアプリの機能は次の通りです。
 ストアアプリを追加インストールする場合は、「ストア」タイルを使用する。 
アプリ 機能
インターネット
エクスプローラー
機能を基本的なもに絞ったストアアプリ版のIE
メール シンプルなメールアプリ。プロバイダーメール(POP規格)にも対応
フォト 画像閲覧アプリ。スカイドライブやフェイスブックの画像も扱える
ビデオ 動画再生アプリ。Xboxビデオの有料コンテンツも楽しめる
ミュージック 音楽ファイルの再生アプリ
リーダー ウィンドウズ史上初のOS標準PDF閲覧アプリ
スカイドライブ オンラインストレージの「スカイドライブ」にアクセスするアプリ
ストア ウィンドウズストアからストアアプリを入手/購入するためのアプリ
ピープル 複数のSNSにアクセスし、取得した情報をまとめて整理してくれるアプリ
カレンダー カレンダーアプリ。マイクロソフトやグーグルのスケジュールと連携可能
メッセージング インスタントメッセージのアプリ。スカイプなどともやり取りできる
地図 マイクロソフトの地図サービス「ビングマップ」のアプリ。ルート検索も可能
ビング ネット検索サイト「ビング」に特化したアプリ。結果はIEで表示する
天気 登録した場所の天気や、1年間の温度変化などを確認できるアプリ
ニュース マイクロソフトの「ビングニュース」を閲覧するアプリ
ファイナンス 日経平均株価やダウなどを表示するアプリ。経済ニュースもチェックできる

ファイルの関連付けはストアプリになっている

 Windows8では、ファイルの関連付け設定が、ストアアプリになっているので、エクスプローラー画面で、 PDFや画像、動画、 音楽などのファイルをダブルクリックすると、ストアアプリが開いてしまう。最初のうちは、 いきなり全画面アプリに切り替わってビックリする。

●対象ごとに起動するアプリを整理する

 標準状態で対象ごとにどのアプリが開くか整理する。
対象 標準ストアアプリ 標準デスクトップアプリ
ファイル操作 なし エクスプローラー
画像 フォト ウィンドウズフォットビューアー
動画 ビデオ ウィンドウズメディアプレーヤー
音楽 ミュージック ウィンドウズメディアプレーヤー
PDF リーダー なし
テキスト なし メモ帳
 標準アプリではないが、ストアメールは、フォルダーの作成やメールの自動仕分け(ルール)、フラグ、転送、迷惑メール対策が無いので、ウィンドウズライブメールをインストールしたの方がよい。

●関連付けの設定方法

 PDFをアドビリーダーで開くように変更する例。あらかじめ同ソフトをインストールしておく。
図12 PDFファイルを右クリックして、「プログラムから開く」→「既定のプログラムの選択」とたどり、「すべての・・・」にチェックをいれてアドビリーダーを選ぶ(@~D)。

●拡張子ごとに変更できる設定画面もある

 図11で、チャーム画面が表示されたなら、「検索」をクリックして、検索窓に「ファイルの種類」と入力すると「あるファイルの種類をある特定のプログラムでオープン」が見つかる。これを起動すると図13の画面が開き、拡張子ごとに関連付けを変更できる。
図13 項目をダブルクリックすると、アプリ選択画面が開く。仕事で写真を扱うならば、JPEG画像(.jpg)は、ウィンドウズフォトビューアーなどのデスクトップアプリに変更しておく。

デスクトップ向けのアプリのインストール

 デスクトップ向けのフリーソフトなどをインストールして、起動アイコンを登録する方法はどうなるのか。Windows7向けのフリーソフトなどは、基本的に8でも使える。インストールも同じ。

●インストーラー型

 インストーラー型なら、今まで通りデスクトップから起動すればよい。7ならスタートメニューに登録されるところのアイコンが、自動的にスタート画面にタイルとして登録される。のスタートメニュー画面の各機能がWindows8ではどの画面になるのか。
図14 左はインストーラーを使って、デスクトップ向けのフリーソフトをインストールするところ。こうしたソフトは今までと変わらない。インストーラーによって、アプリがスタート画面にタイルとして登録される(右図)。タイルをクリックするとデスクトップ画面に切り替わってアプリが起動する。

●解凍型

 ZIP形式などの解凍型フリーソフトは、解凍(展開)して「ドキュメント」などの好みの場所へ置けばよい。その後、スタート画面やタスクバーに起動用アイコンを登録すると便利です。作業はプログラム本体を右クリックメニューから行える。
図15 インストーラーが付属しないアプリは、解凍(展開)したらプログラムを右クリックする。「スタートにピン留め」を選ぶとスターと画面、「タスクバーにピン留め」を選ぶとデスクトップのタスクバーに登録される。
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便利なショートカットキー

 Windows8の画面の切り替えは、ショートカットキーを使うと簡単です。

●スタート画面の検索を呼び出す

 スタート画面の「ファイルの検索」や「アプリの検索」、「設定の検索」画面を呼び出す。
図16 「Windows」キーを押しながら下記のキーを押すと、各々の検索画面を呼び出せる。

●アプリの切り替え

 「Alt」+「Tab」キーによるアプリの切り替えは7と同じ。
図17 「Alt」キーを押さえながら「Tab」キーをポンポンと押していき、目的のアプリがハイライトされたらキーを離す。

●タスクマネージャーの呼び出し

 「Ctrl」+「Alt」+「Dlete」キーも7と同じ。
図18 「Ctrl」+「Alt」+「Dlete」キーを押すと、画面全体が単色になって中央にメニューが表示され、タスクマネージャーなどを呼び出せる。右下の電源ボタンからシャットダウンや再起動も行える。

●管理メニューを呼び出す

 管理メニューには、コントロールパネルのほかにデバイスマネージャーやデスク管理機能などが有り、「Windows」+「X」キーで間単に呼び出せる。 
図19 「Windows」キーを押しながら「X」キーを押すと、画面左下に「管理メニュー」が開き、コントロールパネルやデバイスマネージャーなどを呼び出せる。

●そのほかのショートカットキー

 そのほかに覚えておくと便利なショートカットキーがいろいろある。
図20 「Windows」キーを押しながら下記のキーを押すと各々の画面を呼び出せる。

Windows7のスタートメニューはどこにある?

 Windows7のスタートメニュー画面の各機能がWindows8ではどの画面になるのか。
図21 Windows7のスタートメニュー画面
@「すべてのプログラム」やプログラムメニュー」は8では、「スタート画面」になる。
A「プログラムとファイルの検索」は、8では、「スタート画面」の「チャームの検索」になる。
B「ドキュメント」や「ピクチャ」は、8では、「エクスプローラ」になる。
C「コントロールパネル」は、8では、「エクプローら」から開く。
D「シャットダウン」は、8では、チャームの「設定」とスタート画面の「ユーザー名」になる。

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このページは、下記の書庫を参照しました。
 日経PC21 2013年5月号(P136-P139)

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