Excel で文章を作る
■セルを活用した作図
●セル枠罫線を使った作図
●罫線と塗りつぶしを使って立体的な効果を出す
■地図を作成する際のポイント
●地図作成のコツ
●クリップアートを使う
■ セルを活用した作図
セルを方眼紙のように扱う方法は、「セルを結合して文字入力をする」項目で説明したが、作図をする場合もおすすめの方法と言える。 細かな表現はできないが、自分用に手軽に配置図や見取り図、板取り図面などを作成するなら十分です。方眼紙のマス目を塗りつぶす間隔で利用すれば、簡略化された案内図や地図なども作成できる。
● セル枠罫線を使った作図
◆席の配置図 1.セルを結合して、色で塗りつぶす。テキストを入力する。 2.罫線を使って、できあがり。 |
◆案内図を縦横入れ替えて張り付ける 1.「セル」を範囲選択して、右クリックする。 2.表示されたメニューの「セルの書式設定」をクリックする。 |
3.「形式を選択して貼りつけ」画面が表示されるので、 「列行を入れ替える」にチェックを入れて、「OK」をクリックする。 |
4.テキストが横向きになっているので、直す「セル」をクリックする。 5.「ホーム」タブ→「配置」グループ→「折り返して全体を表示する」をクリックする。 6.場合によっては、「配置」グループの「上揃え、上下中央揃え、下揃え」または、文字列を「左揃え、中央揃え、右揃え」の機能を使って、文字列の表示を調節する。 |
7.これで、できあがり。 |
●罫線と塗りつぶしを使って立体的な効果を出す
セル枠線の設定や塗りつぶしの指定を上手に活用すれば、それだけで効果的なグラフィックを作成できる。
◆立体的に見せる 1.作図したい範囲に薄い色を設定し、立体的にしたい範囲は少し濃いめの 色で塗りつぶす。 |
2.立体的にするセルを選択して、右クリックする。@ 3.「セルの設定」画面が表示されるので、「罫線」タブをクリックする。A 4.線の「スタイル」を選択する。B 5.線の「色」を選択する。C 6.プリセットの「外枠」を選択する。D 7.罫線の「右と下」を白線にするため、クリックする。E 8.「OK」をクリックする。 9.「YES」と「NO」のセルも同様に操作をする。ただし、Eのところで、罫線の「左と上」を白線にする。 |
10.これで、出来上がりです。 |
■ 地図を作成する際のポイント
Excel で地図を作成する場合は、先ず、鉄道の線路の作り方を覚えるといい。これを覚えると、ほかの図形にも幅広く応用できる。
次に、地図の範囲を暗めの色で塗りつぶしておき、そこに白や淡色の道路を描画した方が見やすくなることが多い。
地図に使用する記号や建物マークなどは、クリップアート利用することが多い。
● 地図作成のコツ
◆線路を作る場合 1.「挿入」タブ→「図」グループ→「図形」→「曲線」をクリックして、描画する。 2.描画した「曲線」をクリックして、描画ツールの「書式」タブ→「図スタイル」グループ→「図形の枠線」をクリックする。 3.表示されたメニューの「太さ」→「やや太めの線」をクリックする。線の色は黒にする。ここまでで、@が、できあがり。 4.次は、@の線をコピーしてAを作り、Aを選択して、「図形の枠線」→「太さ」→「@の太さよりやや細い線」を選択する。 5.それから、「図形の枠線」→「実線/点線」→「点線」をクリックする。これでAが出来上がり。 6.最後にAを@に重ねると線路の出来上がり。B |
◆地図を作る場合 1.地図を作る範囲を暗めの色で塗りつぶす。 2.その上に、鉄道や道路を配置すると見やすい。 3.駅や太い道路は、オートシェイプ(図形)を利用する。 |
● クリップアートを使う
「クリップアート」を使う場合は、インターネットに接続して、マイクロソフトのサイト(Microsoft Office Online)からダウンロードすると、より多くのクリップアートを探すことができる。
◆Microsoft Office Onlineのクリップアートを利用する。 1.「挿入」タブ→「図」グループ→「クリップアート」をクリックする。 2.画面右側に「クリップアート」が表示されるので、下段にある「クリップ検索のヒント」をクリックする。 3.「Excel ヘルプ」画面表示されるので、下段にある「Office Online に接続」をクリックする。 4.「接続状態」画面が表示されるので、「Office Online コンテンツ表示」をクリックする。 |
5.右側にある「クリップアート」画面の探す場所の「▼」をクリックする。 6.表示されたメニューの「Web コレクション」にチェックが入っていることを確認する。 以上で、「Microsoft Office Onlineのクリップアート」が利用できる。 |
◆クリップアートを使う 1.「挿入」タブ→「図ツール→「クリップボード」をクリックする。 2.画面右側に「クリップボード」画面が表示されるので、探す場所が「すべてのコレクション」になっていることを確認する。 3.種類が「すべてのメディア ファイル形式」になっていることを確認する。 4.検索に「検索する文字」を入力して、「検索」をクリックする。ここでは、「建築」を入力した。 5.検索結果が一覧表示される。スクロールバーを操作して、必要な画像を探す。 |
◆シートに貼りつける 1.目的の画像を見つけたら、シートにドラッグする。 |
2.これで、シートに「クリップアート」を挿入できました。 あとは、クリップアート」をクリックすると、図ツールの「書式」タブが表示されるので、「画像」の扱い方と同じ操作で、「クリップアート」の編集・加工ができる。 |
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Excel 2007 は、文字列の折り返し機能がないことと、図形(オートシェイプ)と画像がグループ化できるので、Word 2007 より、 簡単にテキストとオブジェクトを組み合わせて文書が作れると思った。皆さんも是非、Excel 2007で文書作りに挑戦してください。
このページは、下記の書庫を参照しました。
月刊誌「PCJapan」 発行 ソフトバンク クリエイティブ株式会社
(20090766)
月刊誌「PCJapan」 発行 ソフトバンク クリエイティブ株式会社
(20090766)