やさしい講座 〜第64回 Excel で文章を作る〜

Excel で文章を作る

■ハイパーリンクで目次を作成する
 ●目次シートを作成する
 ●ハイパーリンクを挿入したセルの編集の仕方
■図形配置と調整
 ●「枠線(グリッド)に合わせる」に設定する。
 ●「サイズとプロパティ」ダイアログボックスでサイズを揃える
■オートシェイプの活用
 ●きっちりとした図形を描く場合
 ●複数の図形の位置を等間隔に揃えるなどの場合
 ●図の重なりを変更する
 ●複数の図形をグループ化する
 ●「オブジェクトの選択」モード
 ●オートシェイプに文字列を入力する

■ ハイパーリンクで目次を作成する

 Excel の便利な点は、関連する文書をそれぞれ異なるシートに作成して、同じファイルに保存できることです。シートの数が多いとファイルの中身が分かりづらくなる。そこで、ハイパーリンク機能を利用して、目次を作成する。

● 目次のシートを作成する

 Excel は、一つのブックに複数のシートが作成できる。各シートを一つづクリックして開くより、目次からシートを開く方が便利です。そこで、先ず、目次のシートを作成する。

◆目次のシートを作成する
1.幾つもシートが作れるので便利です。操作しやすくするために、目次のシートを一番左に作る。
◆「ハイパーリンク」を挿入する
1.目次のシートで、「リンクを貼るセル」を選択する。@
2.「挿入」タブ→「リンク」グループ→「ハイパーリンク」をクリックする。A
3.「ハイパーリンクの挿入」画面が表示されるので、「このドキュメント内」をクリックする。B
4.リンク先のシートを選択する。C
5.目次項目となるセルに表示したい項目名を「表示文字列」に入力する。D
6.「OK」をクリックする。E
すべての目次項目に対して同様な操作を行う。
◆目次シートのできあがり
1.
「項目」をクリックすると、対応したシートが開きます。
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●ハイパーリンクを挿入したセルの編集の仕方

 ハイパーリンクを挿入したセルを編集したいときに、普通にクリックすると、リンク先にジャンプしてしまい、選択ができない。セルを選択したいときは、ポインタの形が指形から十字に変わるまで、マウスの左ボタンを長押しする。

◆ハイパーリンクを挿入したセルの編集の仕方
1.ポインタの形が指形から十字に変わるまで、マウスの
左ボタンを長押しする。

■ 図形の配置と調整

 Excel で挿入できる図、クリップアート、図形、SmartArt、グラフやテキストボックスやワードアートをオブジェクトと呼んでいる。 このオブジェクトの配置を「枠線(グリッド)に合わせる」に設定しておくと便利です。位置を微調整したいときは、オブジェクトを選択して、Ctrl + 矢印キーを押すとよい。一時的にグリット合わせ機能が Off になる。

● 「枠線(グリッド)に合わせる」に設定する

1.オブジェクトをクリックする。
.描画ツールの「書式」タブ→「配置」グループ→「配置」をクリックする。
.表示されたメニューの「枠線に合わせる」をクリックする。
◆枠線に揃う
1.オブジェクトを移動すると枠線に揃う。
◆微調整をする
1.
Ctrl キーを押しながらオブジェクトを移動する。
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●「サイズとプロパティ」ダイアログボックスでサイズを揃える

 同じ大きさの図形をたくさん作成したいときは、基本の図形を作成してからコピーするのがいい。あとから大きさを揃えるならば、揃えたい図形を選択して、 「サイズとプロパティ」ダイアログボックスで、大きさをまとめて揃えることができる。

◆基本図形を作成してコピーする場合
1.基本図形を作成する。
2.基本図形図形を選択して、Ctrl + Dキーを押すと、
コピーができる。
◆「サイズとプロパティ」ダイアログボックスでサイズを揃える
1.揃えたい図形を選択する。@
2.描画ツールの「書式」タブ→「サイズ」グループの「ダイアログ起動ボタン」をクリックする。A
3.「サイズとプロパティ」ダイアログボックス」画面が表示されるので、
「サイズ」タブをクリックして、「高さと幅の値」を入力して、「OK」をクリックする。B
すべての図形が同じ大きさになる。
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■ オートシェイプの活用

 Excel にはオートシェイプという名称で、直線、矢印、円、四角形ブロック矢印、フローチャート、星型、リボン、吹き出しなどの基本図形があらかじめ用意されている。簡単な図は、これらを組み合わせるだけで作成できる。
 Excel 2007 では、「挿入」タブ→「図」グループ→「図形」で、オートシェイプが表示され、図形を選択あと、ドラッグすると描画できる。

●きっちりとした図形を描く場合

 オートシェイプは、任意のサイズの図形を作成できる。Shift キーを押しながら作成すると、正円や正方形のようにきっちりとした図形を描くことができる。

●複数の図形の位置を等間隔に揃えるなどの場合

 複数の図形の位置を等間隔に揃えたりするなどの処理は、
描画ツールの「書式」タブ→「配置」グループ→「配置」をクリックして、表示されるメニューから処理を選択すればいい。

1.位置を揃えたい図形を選択する。@
2.描画ツールの「書式」タブ→「配置」グループ→「配置」をクリックする。A
3.表示されたメニューから目的の機能を選択する。B
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●図形の重なりを変更する

 複数の図形を描画すると、それぞれの図形に前後関係が発生する。後から描画した図形が前に表示される。次の操作で、前後関係を修正できる。
 下図では、最後に描写した黄色の長方形が前面にある。これを背面に移動させる。

◆黄色の長方形を背面に移動させる。
1.黄色の長方形をクリックする。
2.描画ツールの「書式」タブ→「配置」グループ→「最背面へ移動」を
クリックする。
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●複数の図形をグループ化する

 複数の図形をまとめて扱いたい場合は、グループ化にするといい。

◆グループ化する
1.グループ化したい図形を選択する。
2.描画ツールの「書式」タブ→「配置」グループ→「グループ化」→「グループ化」をクリックする。
◆移動
1.移動しても、まとまって移動する。
◆グループ化を解除する
1.解除する図形を選択する。
2.描画ツールの「書式」タブ→「配置」グループ→「グループ化」→
「グループ解除」をクリックする。
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●「オブジェクトの選択」モード

 複数の図形を選択するとき、Ctrl + クリックで順番に追加してもいいが、「オブジェクトの選択」モードを使用すると手早く行うことができる。 ただし、ドラッグの範囲内に完全に含まれる図形だけが選択される。

◆「オブジェクトの選択」モードにする
1.「ホーム」タブ→「編集」グループ→「検索と選択」をクリックする。
2.表示されたメニューの「オブジェクトの選択」をクリックする。
◆図形を選択する
1.図形を囲むようにドラッグする。
2.ドロップすると図形は選択される。ギザギザ図は、完全に選択範囲内
にないので選択はされない。
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●オートシェイプに文字列を入力する

 内部に空白のあるオートシェイプ(円や四角形、ハート型、括弧、ブロック矢印、フローチャート、星形、リボンなど)は、すべて内部に文字列を入力ことができる。 (「線」に分類されているオートシェイプにはテキストの追加はできない)。

◆Excel の場合は、図形を選択するだけで、テキストの入力
ができる

1.入力したい図形を選択する。
2.文字を入力する。
◆テキストの修飾は、「ホーム」タブで行う
1.図形の中のテキストを範囲選択する。
2.「ホーム」タブ→「フォント」グループで、フォントや文字の大きさを
修飾する。
3.「ホーム」タブ→「配置」グループで、上揃えや、文字列を左に揃える
など、修飾する。
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  このページは、下記の書庫を参照しました。
  月刊誌「PCJapan」 発行 ソフトバンク クリエイティブ株式会社
                           (20090766)


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